SNSのコメントがビットコイン(BTC)の価格に影響？その理由が明らかに【動画有り】

【解説動画公開！】7/12 NEW!

地球のみなさん、こんばんは！
クリプトボーイです。

「SNSの投稿が仮想通貨の価格を動かしている」ことを立証する調査結果を、米ニュージャージ州にあるスティーブンス工科大学が発表した。ビットコイン・ドットコムなどが報じている。

しかしどんなコメントでも価格に影響するわけではない。あくまで「ある少数派」のコメントに、世間は反応するというのだ。果たしてその「少数派」とは一体どんな層なのか気になるぞ。

価格に影響をあたえるパワー・コメンターとは？

SNSの投稿や広告が様々な影響をおよぼす可能性については、以前から議論されていた。しかし、仮想通貨の価格との関連性について調査が行われたのは今回が初めて。

The work, led by Feng Mai, a professor at Stevens’ School of Business, shows that periods of increasingly positive social media commentary do, in fact, significantly influence the rising price of Bitcoin, but the surprise? It’s the silent majority, not the vocal minority, who move these prices.
スティーブンス工科大学スクール・オブ・ビジネスのフォン・マイ助教授率いる調査チームによると、SNSのポジティブなコメントはビットコインの価格を大幅に上昇させる。意外なことに、価格が反応するのは声高に意見を述べる大衆のコメントではなく、声なき大衆のコメントである。

つまりアクティブなユーザーによるコメントやTweetに価格は反応しないが、たまにしかSNSを利用しないインアクティブなユーザーのコメントやTweetには、価格が敏感に反応するということだ。この場合、価格が10倍に跳ね上がることもあるという。

マイ助教授いわく、価格の動きを読み取りたいのであれば、著名なビットコイン投資家をフォローするよりも、たまにしかコメントしない幽霊メンバーのコメントをチェックした方が役に立つ。

“They are the ones investors watch,”
彼ら（インアクティブなユーザー）こそ、注目すべき投資家だ。

価格に影響を与えるコメントとは？

調査の信ぴょう性も、中々のものだ。

調査チームは自然言語処理技術を用いて、コメントを3つの感情（ポジティブ、ネガティブ、その他）に分類。またビットコインに関する340万件以上のTweetを含む、2カ月間のTwitterのデータを収集した。

単にコメントと価格変動を比べるだけではなく、上げ相場の影響を考慮するために、S&P500やゴールド、恐怖指数なども比較に盛り込んでいる点に関心。

その結果、

“It may be intuitive, but positive sentiment moves Bitcoin prices.”
「直観的な分析ではあるが、ポジティブな感情がビットコインの価格を押し上げる」

ことが分かった。

その根拠とは？

マイ助教授チームの追求はそこで終わらない。
チームは分析の対象となったデータを、アクティブユーザーとインアクティブユーザーに分類し、価格変動と比較した。

声高に意見を述べるユーザーは、特定の議題をフォローしていることがある。今回のケースならばビットコインの価格に関する議題だ。

“So, if most of the social messages around Bitcoin are generated by people who are biased, the sentiments on social media may not accurately reflect the currency’s actual value.”
「したがって、ビットコインに関するSNSのメッセージがアクティブユーザーを中心としたものであれば、通貨の実際の価値を正確に反映しない可能性がある」

“The silent majority are the real influencers in driving the value of Bitcoin,” says Mai.
「ビットコインの価格を本当に動かすのは声なき大衆だ」

調査によって意外な真相が明らかになったように思えるが、「ビットコインの投資家は既にこうした潜在的な利益相反を認識しているようだ」とマイ助教授は述べている。

マイ（麦丰）助教授はどんな人物？

マイ助教授はスティーブンス工科大学スクール・オブ・ビジネスの情報システム学部で助教授を務める、自称「経営大学で働くデータ科学者」。FinTechや機会学習、SNSなどの分野に興味アリ。オハイオ州シンシナティ大学で博士号、マイアミ大学で統計学の修士号を取得。

SNSでフォローしたいビットコイン関連著名人

声なき大衆に注目しつつも、やはり声高き大衆の発言もチェックしたい。「誰をフォローすればいいのか分からない」という人のために、数人ピックアップしてみよう。

真っ先に思い浮かぶのはサトシ・ナカモトだが、Facebookだけでも数えきれないほどの「自称サトシ・ナカモト」が存在するので、誰をフォローしていいか分からない。

Netscape Navigatorなどの開発者でビットコインの初期支持者でもある米著名ソフトウェア・エンジニア、マーク・アンドリーセン氏、ビットコイン関連スタートアップのエンジェル投資家ロジャー・バー氏、ビットコインの億り人、ウィンクルボス兄弟辺り（キャメロン、タイラー）をおススメする。