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「ビットコインはギャンブル」バフェット氏、ビットコイン(BTC)批判再び

2018/05/08

クリプトボーイ

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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。

世界で3番目の大富豪、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が、
「ビットコインは投資じゃない、単なるギャンブル」と最新の反ビットコイン批判を繰り広げた。

「オマハの賢人」の異名をとる偉大な投資家の目には、
「得体のしれない」仮想通貨とそれに熱狂する人々が、かなり異様な光景として映っているようだ。

 

「ビットコインは何も生みださない」

バフェットいわく、人々が投資とみなす対象には2種類あって、
ひとつは本当に投資だが、もうひとつは投資ではない。
ビットコインは後者の部類に入るという。

以下、地元ネブラスカ州オマハでバフェット氏が受けた、ヤフー・ファイナンスの独占インタビューだ。

“If you buy something like a farm, an apartment house, or interest in a business […] [y]ou can do that on a private basis […] and it’s a perfectly satisfactory investment. You look at the investment itself to deliver the return to you. Now, if you buy something like Bitcoin or some cryptocurrency, you don’t really have anything that has produced anything. You’re just hoping the next guy pays more.”

「農場やマンション、株の購入は個人でもできるし、本当に満足のいく投資になる。リターンが得られると期待できるからだ。しかしビットコインや仮想通貨に投資しても、なにかを生みだしていることにはならない。後から買った誰かが、もっと高い値段を払ってくれるのを願っているだけだ」

つまり、本当の投資とは常に生産性をともなうものであり、ビットコインは投資として生産性がない―とバフェット氏はいっている。

“You aren’t investing when you do that. You’re speculating. There’s nothing wrong with it. If you wanna gamble somebody else will come along and pay more money tomorrow, that’s one kind of game. That is not investing.”
「そんなのは投資とはいえない。根拠もなく(値上がりするかどうか)憶測しているだけだ。それ自体には問題はない。ギャンブルをしたければ、明日はほかの誰かがもっと高い値段を払ってくれるだろう。しかしそれはゲームであって投資ではない」

「オマハの賢人」にここまでバッサリ斬られてしまうとぐうの音もでない気がするが、
そもそもバフェット氏は「自分の理解していない投資には手をだすな」という哲学の持ち主だ。

バフェット氏にとって仮想通貨は本人も認めている通り、「何者なのか誰もしらない」未知の物質なのだ。

 

ビットコインの流行は「ばかげた」こと?バフェット氏の相棒も発言

バフェット氏はこれまで再三にわたり、
投資家に「仮想通貨警報」を発してきた。

遡ること2014年、CNBCのTV番組に出演した際に
「ビットコインは幻想」とコメントしたのが最初で、
「ビットコインはバブル」「悲惨な最後を迎える」など、嫌悪感に流されるがままに批判し放題だ。

「ビットコインには実在価値がない」と冷ややかな見方をしている投資家はバフェット氏だけではない。

バフェット氏の長年の相棒、バークシャーの副会長であるチャーリー・マンガー氏も、
「皆が楽して儲けようとするから、世界では時々ばかげたことが起こる」と株主総会であからさまに批判した。

“It’s just disgusting that people are taken in by something like this… Our government’s lax approach to it is wrong. The right answer with stuff that bad is to step on it hard.”
「人々がこんなもの(ビットコイン)に熱狂しているとは、不快以外の何者でもない。米政府は厳しい規制で取り締まるべきだ」

 

「ゴールドですら実在価値などない」という反論も

しかし「実在価値のある投資などない」という反論もある。

ウォール街を拠点とするヘッジファンド、
ファンドスタートのストラテジスト、トミー・リー氏は、
「世界の安全資産であるゴールド(金)にすら実在価値はない」と主張している(コインテレグラフ)。

市場価値7兆ドルのゴールドだが、地下にはまだまだ金塊が埋まっている。
たしかに、眠っている金が一気に採掘され市場に出回ったとしたら、
ゴールドの価値は急降下する。
また米国の株式市場がデジタル化されている近年の傾向を考慮すると、
なるほど、これらも立派なデジタル資産とみなすことができる。

“If you ask a baby boomer, ‘Can you justify the value of anything that’s a digital business?’ they probably don’t accept that Facebook, Google, Netflix, Amazon, Apple, these are the largest companies in the S&P 500 and they’re primarily digital businesses built almost purely on digital trust.”
「ベビーブーマーにデジタルビジネスの価値を判断させたら、FacebookやGoogle、Netflix、Amazon、Appleは認めないだろう」

リー氏の反論では、要するに「年寄りにテクノロジーは理解できまい」ということになるが、
バフェット氏はIT株を警戒しつつ、2011年からIBM株を買い込んでいたし、
最近になってApple株に乗り換えたりしている。

これはバフェット氏がIBMやAppleの技術を理解して投資したというよりも、
あくまでその技術から生みだされる利益を見込んで投資したとみなす方が正解だろう。

つまりバフェット氏にとっては先端技術がどうのこうのは二の次三の次で、
重要なのはどれほどの利益を生み出すかなのだ。

よって、「バフェット氏は仮想通貨の技術について何もしらない」という反論は、
今一つ説得力に欠ける気もする。

いずれにせよ、ウォール街の古株VS仮想通貨サポーターの戦いは、まだまだ続きそうだ。

 

ウォーレン・バフェット氏はどんな人物? 世界3位の富豪

泣く子も黙る世界最大級の持ち株会社バークシャー・ハサウェイの設立者兼CEO。
フォーブス長者番付の上位常連である。
2018年4月30日現在の純資産は847億ドルで、ジェフ・ベゾス氏、ビル・ゲイツ氏に次ぐ、世界で3番目の大富豪だ。

わずか11歳で姉とともに初めての株券を購入。
長期的な投資戦略で莫大な利益を生みだすスタイルが得意。
「偉大なる投資家」としてだけではなく、倹約家で地に足のついた人物としても、周囲から絶大な尊敬を受けている。

 

ビットコインを毛嫌いするウォール街の大物達

JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモンCEOや
PayPalのビル・ハリスCEOは「ビットコインは詐欺」と断言。
元モルガン・スタンレーのチーフ・エコノミスト、
現在はイエール大学ジャクソン・インスティテュート・オブ・グローバル・アフェアーズの
上級研究員であるステファン・ローチ氏は、
「投資家にとって有毒な概念」とこき下ろしている。

世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏は、
「ビットコインはバブル」と結論付けている。
このように例を挙げるときりがない。

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