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ビットコインキャッシュ(BCH)ハードフォーク完了 将来的にはブロックサイズの無限化も可能?

2018/05/24

クリプトボーイ

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ビットコインキャッシュ(BCH)ハードフォーク完了 将来的にはブロックサイズの無限化も可能?

地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。

ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークが5月15日、予定通り行われ、ブロックサイズが8MBから32MBに拡張された。

だからといって、今すぐに4倍のブロックを処理し始めるわけではないという。それでは一体何のためのアップグレードだったのか?

将来的なブロックサイズの無限化の可能性とともに、今回のハードフォークについて検証してみよう。

ブロックサイズ拡張の理由

8MBで十分という指摘がある中で、あえてブロックサイズを4倍に増やした理由は何だろう。Bitocoin.comは以下のように解釈している

Unfortunately, many misdirected individuals assume the BCH chain will start processing 32MB blocks right away, which could lead to a blockchain that’s much larger in gigabyte size and takes longer to download. However, this is not the case right now at all, because BCH miners process blocks that are often still under 1MB, as the 32MB code is only set to ensure the network is capable in the future.
一部のユーザーは、即座に32MBのブロックが処理可能になると勘違いしているようだが、それではよりGBサイズの大きなデータのダウンロードに時間がかかってしまう。しかしBCHのマイナーが現時点で処理しているブロックは1MB以下であるため、そうした懸念は今のところない。32MBコードはあくまで、将来的な取引増量に備えたネットワークの下準備である。

なるほど。早々とブロックサイズを4倍に拡張したからといって、今すぐに取引が4倍に増えるというわけではない。需要に合わせて開発者が調節を行うわけだが、今のうちに32MBという大容量に拡張しておけば、その時になって焦る心配がないだろう。ビットコインコア(BTC)のように、スケーラビリティ問題で送金延滞や手数料高騰に悩まされることもない。「備えあれば患いなし」目的のアップグレードだったのだ。

取引量2倍増、ライトコインに迫る勢い?

「コインダンス」のデータをみる限り、マイニングの上限はマイニングプールが設定している。2~8MBサイズのブロックも処理されているが、大抵は1MB以下だ。

現在(2018年5月)、BCHによる一日の取引量が2万~2.5万件以下しかないため、「BCHってあんまり人気ないんじゃないの?」という誤解も生まれているようだが、Bitocoin.comはBCH誕生から9カ月しか経過していないのに、ライトコイン(LTC)の取引量にグイグイ迫っていると反論している。

The decentralized currency BCH has seen a steady incline (186%) of use since the August 1 fork and the expansion of BCH transactions are now only 5-10,000 transactions less per day than the Litecoin (LTC) network — a cryptocurrency that has been around for 7 years.
2017年8月以来、BCHの取引量は186%も増えている。誕生から7年経過したライトコインの一日の取引量に、あと5件~1万件で手が届く水準だ。

BCHの取引件数増加には、チップボット「Tipper」やソーシャルメディア・アプリ「Memo」「Blockoress」も貢献しているだろう。

ブロックサイズの無限化は可能か?

では32MBのその先--例えばブロックサイズ自体をなくしてしまう、つまり無限にしてしまうということは可能なのだろうか。ブロックサイズの無限化を望む声が、一部のサポーターからも上がっているようだ。

ビットコイン・ソフトウェアがGBブロックに対応可能なことは実験結果から明らかになっているし、複数の調査結果では、ネットワークがTB(テラバイト)ブロックにも対応できる可能性が示唆されている。

Instead of saying “we don’t need to scale now,” the 32MB increase establishes a base block size that can efficiently handle 32X more transactions than the BTC network’s highest daily transaction rate recorded this past December.
(BHCの開発者は)「今は拡張する必要はない」という代わりに、ブロックサイズの基準値を32MBに拡張した。昨年12月にBTCネットワークが記録した最高取引速度の32倍もの取引を、効率的に処理できるスケールだ。

実現しようと思えば射程距離内ということだろうか?現時点ではBCH側がどの程度具体的に検討しているかは謎だが、BCHの取引量が増えるにつれて、いずれ現実味を帯びてくるかもしれない。

ティップボット「Tipper」とは?

BCHを普及させるツールとして、テキストメッセージやSMSによる送金法などが開発されているが、ティップボットもそのひとつ。「Tipper」はRedditとTwitterでのBCH利用を可能にするティップボットだ。

1GBブロックテストとは?

2017年10月、ビットコイン・アンリミテッドがnChainやブリティッシュ・コロンビア大学と共同で、GBテストネット上で初めて1GBブロックの採掘に成功した。実用化への道のりはさておき、メモプールの承認速度が劇的に向上し、1秒間に1万件の処理可能であることを証明したという。

ビットコインキャッシュ(BCH)ハードフォーク完了 将来的にはブロックサイズの無限化も可能?

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