話題のニュース

仮想通貨大暴落。市場は本当に終わったのか?冷静になる為の振り返りと考察

2018/11/25

クリプト鬼

クリプト鬼

この記事は約7分で読めます。

2018年から下落を続けていくBitcoin(ビットコイン)。それに伴いアルトコインも下落。
多くの人が悲観的になったり、無関心になり市場から離れている事でしょう。
マイナーや仮想通貨ファンドの閉鎖も記憶に新しいと思います。
しかし、ネガティブとポジティブは常に存在しています。

多くの報道は短期的な予測の話しであったり、目の前のチャートの話しであったりします。
セリングクライマックス(ざっくりと最終的な大暴落のような意味)なのかと騒がれてもいます。

ここではネガティブもポジティブも含めて情報を整理して、共有させて頂きます。

この記事のポイント
①仮想通貨は暴騰暴落の繰り返しの中で成長してきた

②価格は弱気でネガティブ。市場動向はポジティブで期待感がある

③2014年は価格は弱気だけど、2016年と2017年に盛り上がる準備がなされていた

④2018年の動きは2014年によく似ている

⑤価格上昇が期待できる展開は市場動向にある
目先でいうと2019年1月24日が注目度が高い

仮想通貨は終わったではなく始まっていない

そもそも終わると何なのか?

「終わると始まるの定義とは一体なんなのか?」
恐らくここから考えなくはいけないでしょう。

前提として仮想通貨はベンチャー市場であり、未成熟であるということを念頭においてください。
「終わる」というのは、仮想通貨の技術の必要性が無くなることが本当の終わりでしょう。

歴史を振り返れば、本当の意味の終わりが見えてきます。

自動車のない時代は馬が移動手段でした。
そういう意味で自動車が登場して移動手段としての馬は終わりました。

25年程前はポケベルというものがありました。
誰もが携帯電話を持っている時代ではなかったです。
白黒画面で電波の弱いPHS。
携帯電話は高い(当時は月額10万円越えはよく聞いた話)ということで、公衆電話の需要が出ました。
カラーで電波の良いガラケー。
しかし、今ではどうでしょう?

誰もがスマートフォンを持ち歩き、「格安スマホ」なるものも出ています。
数千円払えば、国内なら通話はいくらしても定額料金。
通信も速度制限を考慮しなければ定額料金。
本体代金を考慮しなければ1万円ほどで通話も通信も自由に出来ます。

今の携帯電話の視点で言えば、
「ポケベル、PHS、公衆電話は終わった」
と、言えるでしょう。

終わると言うのは価値を生み出さなくなって本当の意味での終わりを迎えると考えるのが妥当でしょう。

日常に仮想通貨は存在していない。これから出てくる

今、多くの技術者が仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーンを使用した日常生活に役立つ製品を開発している最中です。

ステップとして・・・
①ブロックチェーン技術の開発
②コンテンツの開発
③コンテンツの普及

大きく分けてこういった事です。

現在、①と②が平行して行われています。
徐々にコンテンツが出だしていますが、浸透はしていません。

市場のポジティブ情報

・先日、スイスの規制当局は仮想通貨ETPを承認。
これはスイスで仮想通貨は金融商品と認められたことを意味します。

・日本では、金融庁は仮想通貨の事を「暗号資産」と呼びました。
法律上、公式でなくても事実上の認識として仮想通貨の事を資産と捉えているという事が分かります。

・タイではICOが合法化されました。
早ければ、来月には合法化されたICOが実現する予定です。

・ethereum(イーサリアム※以後ETH)を使用した債権サービスを世界銀行とオーストリアの銀行が実施。

・ETHの技術を使用したゲームがプレイステーション4で発売予定。

・JPモルガンはETHの技術を使用した金の延べ棒をトークン化をするブロックチェーンを発表。これは拡大される予定です。

・IBMはstellar(ステラ)を使用したブロックチェーンサービスを展開。さらに開発に意欲的な姿勢で取り組んでいます。

・Bakktは2019年1月24日にBTC先物取引を開始予定。

・世界最大のアセットマネージャーであるfidelityは仮想通貨市場への参入を発表しました。

仮想通貨市場は
「こうなったらすごいな」
と、いう期待感で昨年ピークとなりました。

つまり、今はまだすごくないのに、未来への期待感で価格が高騰したということです。

トレード目的のお金しか回っていない段階で一気に価格を期待感だけで押し上げた

税金や各国の規制で高騰していた要因が抑制された

価格を下げた

この流れが2018年の流れです。

仮想通貨はいくらでも暴落してが、その後は大きく暴騰している歴史がある

2009年1月
仮想通貨(BTC)誕生

ダークマーケットで使われ始めた

ダークマーケット摘発された

価格を下げたけど、多くの人が報道でBTCを知った

2013年12月
BTCを知った中国の富裕層がBTC爆買いした

2014年
中国がこれを良く思わなくて規制をかけて爆買いを止めて、BTC大きく下がった

BTCが欲しいと考えたハッカーがBTCを盗んだ。狙われたのは当時、世界最大の取り引き所のマウントゴックス

BTCは2013年は60ドル前後の価格を推移していました。
その後中国の爆買いで1000ドルを突破。
中国の規制や取引所のハッキングを経て、2014年に200ドル前後まで落ちました。

ここからが、実は現在の状況に酷似しています。

2014年以降は価格を上がらないながらも、ものすごくポジティブな動きが多かったです。
・多くの取引所が運営を開始(bitFlyerなど)
・ethereum(イーサリアム※以後ETH)がICOで資金を調達
・ETHベースのICOプロジェクトが資金を調達
・Monero等の独自ブロックチェーンプロジェクトが立ち上がる

この動きは2016年、2017年に市場が盛り上がる基盤が出来ていました。
しかし、市場は高騰はしなかったです。

今と比較するとどうでしょう?

「相場は下がっているのに、盛りあがる準備と言える大きなポジティブ情報が出ている」
と、いう点で酷似していると言えます。

ETHも初めて2015年に市場に出た時から3分の1になって2016年、2017年に大きく高騰しました。
価値が見向きもされない。ポテンシャルがあっても関心が向けられないので価値が大きく下がっています。

今、未来のポジティブ情報と現在価格で大きな価格差が生まれている可能性がある

当時の状況になぞらえ、今を見つめるとそこまで悲観したものではないでしょう。
長期的にポジティブな材料があります。

BTCをはじめ仮想通貨市場がどうなるのかの明確な答えは未来情報なので断言はできません。
しかし、今の価格程にネガティブな状況ではないと考えるのが妥当でしょう。

目先は・・・
機関投資家の参入
各国の規制状況

こういったことに目を向ける。

長期的には
私達の日常生活にブロックチェーンコンテンツが浸透するかどうか?
ここに目を向けていくべきでしょう。

今は弱気市場です。
その為、あえてプロジェクトのロードマップを変更して、コインを公開していないものあるでしょう。
どれだけ良いプロジェクトでも弱気市場に価格を下げさせられ、注目度を下げる。フォンを離れさせる。

こういった動きが予測されるからです。

BTCの歴史を考慮するなら、2020年が注目どころです。
半減期と呼ばれる、価格上昇が期待されているイベントのような感覚で捉えられているものがあります。

最後に

現在の価格はバブル崩壊の状態と酷似している可能性がります。
また、バブルが崩壊したとしてもそれは終わりにはならないです。

価格は下がったら上がるし、上がったら下がります。
今の価格に翻弄されて不安になっている人が多いと思います。

でも、投資家の中には
「下がり切ったら全力で買いたい」
と、コメントしている人も沢山います。

仮想通貨は終わっていないしこれからのものです。
これからのものに本来は価格はつきません。
でも、価格がついてしまっているから、大きな波を生んでいます。

今後の注目は
「機関投資家は本当に参入してくるのか?」
です。

目先で言えば、
Bakktの2019年1月24日にBTC先物取引が本当に実施されるかどうかは、多くの関心を集めるものの一つです。

登録者限定プレゼント&コア情報配信中!

関連記事

TOP