2017年高リターン仮想通貨プロジェクト・トップ10――1位は脅威の61.4万%超え
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クリプト・フィナンス・カンファレンス(CFC)のデータを基に作成した「2017年高リターン仮想通貨プロジェクト・トップ10」がコインテレグラフ に掲載された。
1位のアイオータ(IOTA)のリターン率は61.4万%以上、トップ10の平均は13.6 万%以上という、とてつもない数字がでている。IOTAの仮想通貨「MIOTA」は、今後5年で現在の38倍に値上がりすると予想されているが、果たしてどうなるのか?
高リターン仮想通貨プロジェクト トップ10
10位 Komodo(KMD) 6681.82%
9位 Lisk(LSK) 6763.16%
8位 Storjcoin X(SJCX) 6951.06%
7位 Ark(ARK) 12800.00%
6位 Neo(NEO) 17718.09%
5位 Spectrecoin(XSPEC) 19318.80%
4位 Stratis(STRAT) 34142.86%
3位 Ehrerum(ETH) 140987.14%
2位 NXT(NXT) 500708.33%
1位 IOTA(MIOTA) 614933.98%
アイオータの未来は明るい?
ランキングは昨年最低100万ドル資金を調達した仮想通貨プロジェクトの、投資リターン率(ROI)を順位付けたものだ。
1位のアイオータのプロジェクトはIoT(モノのインターネット)に着目したクリプト・プラットフォームで、有向非巡回グラフ(DAG)というプロトコルを採用しているのが特徴。ブロックチェーンにようにブロック容量に制限がないので、仮想通貨の即時送金を可能にすると期待されている。
CFCはアイオータのプロジェクトが、「2025年までに750億個のデバイスをつなげる」と予想している。
MIOTA は7月31日現在、コインマーケット・キャップの仮想通貨時価総額ランキング9位。0.98ドル前後で取引されている。5ドルを上回った昨年12月の仮想通貨高騰期からずいぶん冷え込んでいるものの、「今年値上がりするぞ!」という声も聞こえる。
One-year forecast of the currency is around $ 11. IOTA price prediction for 5 years is $ 38(smartereum.com).
2018年、MIOTAは11ドル前後へ、今後5年で38ドルへ値上がりするだろう(smartereum.com)。
5年間で38倍?まぁ、プロジェクトが脅威的なリターン率を叩きだしたことを考えると、40ドルも夢ではないかもしれない。
ネクスト、イーサリアムがトップ3
2位のネクスト(NXT)は承認システムにPoSを採用した、「ビットコイン2.0」プラットフォームだ。スマートコントラクト機能や分散型クラウドファンディング機能を兼ね備えている。
3位はおなじみイーサリアム。「世界のコンピューターになる」という野心をむきだしにするヴィタリック・ブテリン氏が、共同設立者としてプロジェクトを先導する。
CFCのアンドレ–フランコ・ストアーCEOは、トップ10のROIが6000%を超えていることを「ほかの市場ではあり得ない」と称え、仮想通貨の明るい未来にウキウキだ。
“These numbers demonstrate the strong upside and myriad real-world applications for cryptocurrency. Also, the extreme success of infrastructure projects suggests investors should be seeking foundational companies that will redefine the internet in the next 10 to 15 years.”
「仮想通貨の力強い上昇傾向と将来性を示している。インフラ関連プロジェクトが大成功するということは、投資家が今後10~15年でインターネットを再定義する基盤企業を求めていることを示唆している」
今後、仮想通貨プロジェクトに投資するのであれば、アイオータのようなインフラ関連のプロジェクトに注目!ということか。
確かに、米ソーシャルメディア「レディット」の共同設立者アレクシア・オハニアン氏も7月下旬、仮想通貨業界の基盤を固めるであろう「骨の折れるインフラ・プロジェクト」に投資していると明かしていた。
この「骨の折れるインフラ・プロジェクト」が何なのか教えてくれないあたりにじれったさを感じるが、その辺はDIY(自分でお勉強)しよう。
有向非巡回グラフ(DAG)とは?
次世代ブロックチェーンと期待されている技術。ブロックチェーンは取引情報をひとつのブロックにまとめてチェーン状につなげていくが、DAGは一方通行で巡回しないグラフ=ブロックを作らずに各取引情報を処理するため、複数の情報がつながっている。
送金希望者が過去の未承認取引に対応するので、報酬やマイニングも存在しない。
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