EOSが再びアツい!24時間で40%急騰の勢いは続くのか?
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
「配布トークン利用価値ゼロ騒動」で、
ICO投資家の怒りを大いに買っていたEOSだが、
4月に突然、直近24時間で価格が40%急騰し、
時価総額ランキングで5位の座をライトコインから奪うなど、人気が再加熱した。
さて、この勢いは続くのか?
EOSのICOが引き起こしたパニック
EOSのICOは様々な意味で話題を呼んだ。
総額2.3億ドルという巨額の調達資金はもちろん、
ほぼ1年(2017年6月24日~2018年6月1日)に及ぶ長期のセール期間、
そして「トークンには価値がない」というホワイトペーパーの一文だ。
The EOS Tokens do not have any rights, uses, purpose, attributes, functionalities or features, express or implied, including, without limitation, any uses, purpose, attributes, functionalities or features on the EOS Platform.
EOSトークンは如何なる権利・用途・目的・機能・属性・特性も持たず、如何なる表現・予想をする物でもない。EOSプラットフォームに関しても如何なる権利・用途・目的・属性・機能・特性を持たないが、それに限られない。
要約すると、EOSトークンは何の価値も保証もないし、
プラットフォーム立ち上げ後も、ソフトウェア開発・販売後も、この条件は変わらない。
プラットフォーム上でも利用できず、他の決済に使うこともできない。
しかもトークンセールス終了後23時間以降は、移転が不可能になる。
「だったら一体何の価値があるのか」「騙された!詐欺だ!」
とICO投資家がパニックに陥ったのも無理はない。
コインマーケット・キャップのデータによると、
ICO直後の7月には4ドルを超えていた価格が、10月には0.5ドルまで急降下した。
エアドロップが後押し?突然の価格上昇
しかし翌月から素早く回復基調に乗り、今年1月には10ドルの大台に。
その後変動を繰り返しつつ、大きくブレイクした4月には20ドルを突破。
5月10日現在は18.60ドルで安定している。
4月の大ブレイクは、15日に予定されていたエアドロップが後押ししたようだ。
EOSトークンの保有者には
「eosDACトークン」が付与される=価値が生まれると判断した投資家が多いのだろう。
エアドロップ直前の12日、24時間で38%増、
前週比52%増という価格の急上昇がトレーダーの関心を集め、
取引量も一気に増加。
時価総額68.2億ドル規模のコインとしては異例の22億ドル相当が動いた。
現在は時価総額は152億ドルへ膨れ上がり、
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)に次ぐ第5位の仮想通貨になっている。
市場が軟化?EOS可能性を評価
またEOSが詐欺なのか、無限の可能性を秘めた本物なのか――という疑惑についても、
市場の反応が好転を見せているようだ。
クリプトファンドのマルチコイン・キャピタルは、
EOSの次世代スマートコントラクト・プラットフォームの可能性を考察した報告書の中で、
以下のように述べている。
EOS is making a strong play in a specific market sector—high throughput, no fee, user-facing dApps. This is a huge market, and we expect EOS to gain an early lead in becoming the default platform for these use cases.
処理能力が高く、ユーザーが無料で利用できるDapps(分散型アプリケーション)という特定の市場セクターで、EOSは威力を発揮している。これは巨大市場であり、使用事例のためのデフォルト・プラットフォームの先駆けとなると期待できる。
つまりEOSは
「最大限の柔軟性を開発者に提供する、幅広い用途に利用可能なプラットフォーム」という観点から、
既存のものとはまったく違うビジネスモデルを生み出す可能性もある――ということだ。
“EOS takes a unique approach to creating a highly scalable platform for smart contracts. EOS prioritizes scalability and end-user experience rather than maximal censorship resistance.”
「スマートコントラクト用の拡張性が高いプラットフォーム構築に向け、EOSは独創的なアプローチをとっている。コンセンサーシップ・レジスタンスよりも、スケーラビリティーとエンドユーザー経験を優先させているのだ」
このようにポジティブ要因をマルチコイン・キャピタル挙げ、
近い将来、価格が高騰すると予想している。
またマーサーリー・キャピタルの創設者ライアン・セルキス氏は、
トークンにばかり関心が集まり、未だにコモディティ扱いされている現状に異論を唱えている。
EOSが過小評価されているというのだ。
様々な議論が飛び交っているが、
EOSの将来性や真の価値は、今後どのように利用されるか次第だろう。
市場がEOSの可能性を再考している気配が強まっているとはいえ、まだまだ謎に包まれた部分が多い。
EOSとはどんなものか?
ブロックチェーン・スタートアップBlock.oneが提供する
ブロックチェーン・オペレーションシステム。
商業規模のDAPPSの開発・ホスティング・実行の実現が目的で、
機能的にはイーサリアムのプラットフォームと比べられることが多い。
2017年6月24日からほぼ1年間、資金調達目的でERC20ベースのトークンを発行している。
上限は10億枚。ICO開始直後は話題だけが先行し、予想をはるかに上回る勢いでICO投資家が殺到した。
DAPPSとは?
ブロックチェーン技術を利用した分散型アプリケーション。定義は以下の通りだ。
1.オープンソース―誰でも利用できる
2.分散型―クリプトグラフィック技術を採用している
3.報酬―トークンによって報酬が支払われる
4.アルゴリズム・プロトコル―トークンを流通させている
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