「ウォール街が仮想通貨に数十兆ドル投じる」イーサリアムの共同設立者がTweet
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
イーサリアムの共同設立者チャールズ・ホスキンソン氏が「ウォール街は仮想通貨市場に数十兆ドルを投資する」とTweetして、話題を呼んでいる。
ウォール街が巨額の資金を仮想通貨に投じるとは、現実にあり得るのだろうか?しかも数十兆ドルはデカい!可能性や市場の反応を見てみよう。
ホスキンソン氏のメガスケールな予言
以下がコインテレグラフに掲載された、ホスキンソン氏の6月21日のTweetだ。
What’s often missed by the cryptocurrency is going to die broken record media is that after the next wave of regulation, wall street is showing up to the party with all their locked up capital. That’s tens of trillions of dollars entering the space eventually. Future is bright.
「同じことを何度も繰り返すメディアの報道は終焉を迎え、次の規制の波が収まった後、数十兆ドルにおよぶウォール街の全ての焦付資金が仮想通貨市場に流れ込むはずだ。未来は明るいぞ」
要するに、メディアで繰り返し報じられているような混乱は一段落し、規制環境がある程度整ったら、ウォール街の銀行が寝かせている数十兆ドルもの資本が仮想通貨に投じられる--というようなことを、ホスキンソン氏はつぶやいている。
ちょっと話のスケールが壮大過ぎ?という気がしないでもない。しかしウォール街のメガバンクや国際金融機関が、イーサリアムやリップルに絶大な関心を寄せている事実を考慮すると、鼻で笑い飛ばすことはできない。
ビットコイン(BTC)のメガバンク信者=ゴールドマン・サックスはBTC先物取引の開始まで計画している。
コインベースのスケール控えめな予言
ウォール街を仮想通貨産業に引き寄せる動きが活発化する中、大志を抱いているのはホスキンソン氏やゴールドマンだけではない。
米最大の仮想通貨取引所コインベースは5月 、機関投資家の仮想通貨市場参入を促進する意図で、「コインベース・カストディ」「コインベース・マーケット」「コインベース・インスティチューショナル・カバレッジグループ」「コインベース・プライム」という4種類の新商品を投入。
コインベースのヴァイス・プレジデント、アダム・ホワイト氏は新商品投入に辺り、CNBCの取材 で以下のように語った。数十兆ドルとは桁が3つ違うが、期待度は同じだ。
“We think this can unlock $10 billion of institutional investor money sitting on the sideline. We’re seeing a rapid increase in attention awareness and adoption in the cryptocurrency market.”
「(新商品の投入によって)機関投資家が温めている100億ドルもの資本が市場に流入すると予想される。仮想通貨市場への認識や採用が急速に高まっているのは明らかだ」
金融調査会社AutonomousNEXTの調査によると、仮想通貨投資や取引を手掛けるヘッジファンドは、2017年だけで90以上設立され、投資総額は推定23億ドルに達していた。
なるほど。こうした事例を続々と目の当たりにすると、「仮想通貨の未来は明るい!」とTweetしたくなるのも無理はない。
仮想通貨市場に興味を抱く機関投資家が増えれば、取引量や資金も増えるだろう。数十兆ドルは無理でも、数兆ドルぐらいは動くか?
ホスキンソン氏の発言の裏には、最近の仮想通貨の値くずれを食い止める策略も潜んでいるかもしれない。
同氏はTwitter のユーザーから、ビットコインのほかに何か役に立つようなものを創造しているのか?と聞かれ、「An entirely new world(まったく新しい世界)を創っている」と答えた。
An entirely new world
— Charles Hoskinson (@IOHK_Charles) 2018年6月21日
ホスキンソン氏はどんな人?
イーサリアムの共同設立者兼エイダコイン(ADA)の発案者。天才数学者、起業家、香港を拠点とするブロックチェーン研究機関IOHKのCEOなど多数の顔を持つ。イーサリアムの成功で若くして巨額の富を得たにも関わらす、新たな挑戦としてADAに取り組む野心家でもある。
エイダコイン(ADA)とは?
ブロックチェーン・プラットフォーム「カルダノ(Cardano)」で利用できるコイン。そのため「ADA/Cardano」と表記されることも多いが、正確にはカルダノ=プラットフォーム、エイダ=仮想通貨である。
コインマーケット・キャップのデータ によると、6月27日現在、時価総額ランキング8位。0.127ドルで取り引きされている。
カルダノは「カルダノ財団」「エマーゴ」、そしてホスキンソン氏がCEOを務める「IOHK」という3つの組織で構成されている。
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