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ヴィタリック氏がイーサリアムASICを無効にするハードフォークに反対を表明

2018/04/09

クリプトボーイ

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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。

本日は、イーサリアムの開発者であるヴィタリック氏が、
イーサリアムマイニング用のASICを無効にするための、
イーサリアムのハードフォークに反対したことに関する記事だ!

少し難しいかもしれないが、
海外サイトを翻訳し、
なるべくわかりやすく書いたので、是非見て欲しい!

 

イーサリアムのヴィタリック氏はハードフォークに反対!!

Vitalik Buterin is coming out against a proposal that would find the blockchain he created changing its software to limit the performance of mining hardware designed to yield a greater cut of the network’s rewards.

 

イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏が、
ネットワークの報酬を大幅に削減することになるマイニングASIC(集積回路)の
パフォーマンスを制限する変更に反対している。

とコインデスクが報じた。

 

Issued in a biweekly developer meeting Friday, Buterin’s comments come in response to the launch of a new product by mining hardware supplier Bitmain earlier this week. Announced Tuesday, the Antminer E3 has already emerged as a topic of some controversy, with many ethereum developers coming out in favor of a fork that would effectively disable the hardware.

 

仮想通貨のマイニング用チップの製造・販売を行なっている中国・Bitmain社が
イーサリアムマイニング用ASIC「AntMiner E3」を発表したことを受け、
開発者ミーティングでコメントが公表された。

このASICは既に議論の的となっており、
このハードウェアを無効にするフォークを志向する開発者も増えているという。

 

どういうことかというと、
ビットコインやイーサリアムをマイニングするための機械を作って販売している会社がBitmainという会社。

今回その会社が、イーサリアムをさらに早い速度で効率よくマイニング出来る新製品である
「AntMiner E3」を発表。

しかし、この製品の仕様について、
イーサリアムをアップデートして無効にした方がいいという意見と、
アップデートはしなくても良いという議論が、
開発者の間で起こっているということだ。

アップデート、つまりハードフォーク、分裂をするかしないかという結構重大な議論である。

そもそもASICとは?

先ほどから出てきているASICとはそもそも何なのか。
これは暗号通貨をマイニングするための計算をする機械の脳みそである。

CPU、GPUというものは、一般的なパソコンにも搭載されているが、
ASICはさらにその上をいく計算能力を持った機械である。

ASICは、色んなことをすることが出来るパソコンのCPUとは違い、
ある一定の動作のみに特化した機械。

今回の場合は、マイニングをすることに特化した超高性能の製品。
なので、マイニングを効率よく行うことが出来るのだ。

 

イーサリアムコミュニティ内でハードフォークの議論が勃発中!

こうした動きの中で、ヴィタリックとそのほかの開発メンバーの間で
議論が巻き起こっているのだ。

Speaking in the meeting, core developer Piper Merriam went so far as to detail a technical proposal for how this would be achieved so as to keep GPU cards as the primary mining mechanism.

 

開発者のパイパー・メリアム氏は「EIP」(Ethereum Improvement Proposals、イーサリアム改善提案)で、
過去のブロックとの互換性をなくした新しい仕様を導入するハードフォークを検討していると述べたという。

 

Still, Buterin suggested the issue may not be worth the coordination required to make the change, stating:
“Getting everybody to upgrade is likely to be fairly chaotic and detract from more important things. So, at this point I personally lean quite significantly towards no action.”

 

ヴィタリック氏は、
「アップグレードは混乱をもたらし、より重要なものを損なう可能性が高い。
現時点で私は、行動を起こさないほうに強く傾いている」との考えを示している。

 

前者のメリアム氏はハードフォークする派。
後者のヴィタリック氏はハードフォークしない派。

そしてそれぞれの意見がこちら。

Merriam, who has led the effort to propose code that would mitigate ASIC effectiveness, emphasized that the current proposal is a short-term solution that would not provide protection against the ASICs indefinitely. Rather, the current proposal functions simply “to break existing hardware,” Merriam said.

 

メリアム氏はASICの有効性の弱める提案をしており、
現在の提案はあくまで短期的な解決策でしかなく、
恒久的なASIC対策になっていないと強調。
それだけでなく、むしろ現在の提案は「既存のハードウェアを破壊する」とも述べている。

 

In response, Buterin argued that any such efforts may not be necessary, and could redirect resources away from a scheduled change that would eliminate hardware-based mining entirely.

 

しかしヴィタリック氏は、
こうした努力は必要ではないと主張。
ハードウェアベースのマイニングを完全に排除する予定からリソースを変更する可能性があると主張した。

 

メリアム氏は、今の解決策は短期的なものでしかなく、
しかも、既存のハードウェアを破壊すると警告。

それに対してヴィタリック氏は、
今そう言った対応をする努力は必要ない。
ハードウェアベースでマイニングをすることを排除する可能性があると反論している。

今後、イーサリアムコミュニティはどうなっていくのか??
こういった意見の割れが、分裂へと繋がっていくのだろうか?
それとも天才ヴィタリックが何とかしてくれるのだろうか。

Elsewhere in that meeting, there were signs that ethereum’s shift away from mining is getting closer to reality. Community manager Hudson Jameson said that from May, the code will undergo a formal verification process that is expected to last five months.

However, Jameson said if the ethereum community still felt strongly in favor of a fork, it can continue efforts in that direction irrespective of the core developers.

“If the community truly wants this to happen and has a good enough reason we can definitely do that, but for right now it sounds like consensus of the core devs to not do anything at this time,” he said.

 

会合では、
イーサリアムのマイニングが終わり近づいていることを感じさせる兆候もあったという。
コミュニティマネージャーのハドソン・ジェイムソン氏は、
5月から5カ月にわたって予定されている正式な検証プロセスを経ると述べている。

ジェイムソン氏は、イーサリアムコミュニティが依然としてフォークを強く志向するようなら、
コア開発者に関係なくその方向性での努力を続けられると述べた。

「コミュニティが真にこれを実現し、十分な理由があるなら、間違いなくそれを行うことができるが、
今のところ、コア開発者は現時点では何もしないというコンセンサスのように思える」としている。

 

コミュニティ全体がフォークを希望しているのであれば、
コア開発者を無視して、分裂へ進むことが出来るとの発言もある。

しかし、イーサリアムはまだアップデートを控えており、
ヴィタリックが、ASICのマイニングに対して楽観的なのは、
このアップデートがあるからなのではないだろうか。

 

イーサリアムの発行上限を決定!?

ヴィタリック氏は、
イーサリアムの発行上限を現在の約9900万ETHから1億2000万ETH
またはICO時の販売数の2倍とする考えを提案している。

In the meeting, Buterin also broached the topic of his recent proposal to introduce a cap on ether issuance. Pending approval from the community, this could be introduced into the next network upgrade, or alongside Casper, the developer said.

 

コミュニティからの承認を延期し、
これは次回のネットワークアップグレードに導入することも、
開発中のPoSシステム「キャスパー」と並行して導入される可能性もあると開発者が指摘している。

ヴィタリックはとりあえず今回のASICの問題は置いておいて、
先に進めている発行上限のアップデートや
PoSシステムのアップデートと同時に対応させる気なのかもしれない。

 

イーサリアムのASIC対策まとめ

・マイニング機械の製造会社、BitmainがイーサリアムをASICでマイニング出来る製品を発表
・ASICはCPUやGPUより上の性能を持つ機械
・ヴィタリックは現時点では対応の必要はないと主張
・コミュニティ全体では、このままでは危ないからハードフォークをした方がいいという意見が多い
・イーサリアムの上限の調整やPoSへの対応のアップデートを控えているので、今すぐ対応が行われることはない模様

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