楽天がロシアで「楽天コイン」発行計画を進行中!導入はいつから?
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
「楽天がロシアで独自の仮想通貨発行計画を進めている」というニュースが、海外メディアの報道から明らかになった。
2019年の発行を目指しており、子会社「バイバー(Viber)」が運営する無料通話・メッセージサービスを利用したものになるらしい。
ロシアで誕生予定の「楽天コイン」とは?
ロシアのメディアTASSの報道によると、バイバーのダジャメル・アガウアCEOは7月3日、親会社の楽天が独自の仮想通貨「楽天コイン」の開発を進めていることを明かした。
The cryptocurrency will appear in the Viber wallet and it can be exchanges for rubles, dollars and euros, he noted. .. The cryptocurrency exchange for rubles and transfers to bank accounts will depend on Russian laws, he said.
アガウアCEOの説明によると、楽天コインはバイバー・ウォレットで利用でき、ルーブルやドル、ユーロと交換可能なものとなる。しかしルーブルへの交換や銀行口座への送金は、ロシアの規制次第だという。
同社は現在、ロシア国内での仮想通貨規制について研究中らしい。
ロシアでは今なおデジタル資産の法案が議会を通過しておらず、確固たる対処法が決定していないため、規制に関するグレーゾーンが多い。
楽天としては宙ぶらりんの状態で焦ってコインを発行し、後々違反行為でトラブるというシナリオは、何としてでも避けたいはずだ。
来年というタイムフレームはかしこい判断かもしれない。
「楽天ブロックチェーン・スーパーポイント」?
楽天は今年2月に楽天コインの構想を発表していたので、今回の発表自体は特に目新しいものではない。
「ロシアで順調に進んでいるのだな」という程度か。
将来的には「楽天の全エコシステム対応」を目指しているとのことだが、現時点における楽天コインの狙いは、ブロックチェーン・ポイントシステムの構築だろう。
楽天コインは「スーパーポイントのロイヤルティプログラムに基づくもの」という表現が曖昧なため、そっくりポイントを仮想通貨に置き換えるのか、ポイントの換金法として仮想通貨をオプションに加えるのか判断しかねるが、いずれにせよシステムの簡潔化は勿論、新たな顧客層を開拓することも視野に入れているはずだ。
また楽天のような大手の市場参入は、仮想通貨産業にもポジティブな影響をもたらすと期待されている。
バイバーとの相乗効果
さらにバイバーが自国でのeコマース・プラットフォーム設立を、第4四半期に予定していることも、同社のeコマース責任者の証言から分かっている。
2014年に楽天が買収したバイバーは、2018年6月の時点でロシア国内に4500万人のユーザーをもつ、人気メッセージアプリだ。
The new digital coin will allow Viber users to access Rakuten e-commerce platform and pay for the services via the Viber messaging platform. Currently, the company has over one billion registered users worldwide with about 45 million of them living in Russia.
楽天コインの導入により、バイバーのユーザーは楽天eコマース・プラットフォームにアクセスできるほか、バイバーのメッセージプラットフォームから支払いを行うことが可能になる。
バイバーのサービスは現在、世界中で10億人、ロシア国内で4500万人から利用されている。
「楽天×バイバー」の相乗効果で、eコマースと仮想通貨市場がどんな風に変化するのか。
ロシアが舞台というのも興味深い。これはかなり面白い展開になりそうだ。
バイバーとは?
バイバーとは、前述の通り現在楽天が買収し、サービス提供している無料通話アプリ。
他の無料通話アプリとの差別化として、スマートフォンの電話帳に記録されているviberユーザーが一目でわかるようになっているのが特徴。
「バイバー」を開発したバイバー・メディアは、本社をキプロス、開発拠点をベラルーシに置くスタートアップだった。
2014年、楽天が9億ドルで 買収して以降、楽天の子会社としてさらに事業を拡大している。
キプロス、ベラルーシというタックスヘイブンに拠点を置いているあたりが、かなりのちゃっかり屋という印象だ。設立者はイスラエルの起業家タルモン・マルコ氏。
なぜ楽天が仮想通貨?
楽天は仮想通貨やブロックチェーン技術など、FinTech関連の事業にかなり肩入れしている。
「楽天FinTechカンファレンス」「楽天フィンテックファンド」のほか、英国に「楽天ブロックチェーン・ラボ」まで開設している。
ビットフライヤーと提携 し、ビットコインをユーザーに提供するキャンペーンも開催している。
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