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ICOじゃなくてIPO?大手マイニングマシン製造会社Bitmain社がIPOに乗り出す

2018/08/02

クリプト鬼

クリプト鬼

この記事は約5分で読めます。

暗号通貨市場は2016年から過熱して、日本では2017年には「仮想通貨元年」のフレーズでさらに過熱して、市場ボリュームを大きく上げました。
その背景にはICO(暗号通貨を利用した資金調達手段)もあります。
多くの億り人と呼ばれる暗号通貨長者が誕生しました。
つまり、暗号通貨と言えばICOというのが暗号通貨投資家にはあります。

ICOに関する過去の記事はこちら
ICOバブル!ICOってそんなに儲かるの?
https://cryptoboy.jp/cryptoico/

今回、大手マイニングマシン製造会社であるBitmain社が香港の証券会社にIPOをする方針を示しました。
この記事では、この動きは今後どのような影響があるのかを考察していきたいと思います。

Bitmain社ってなに?

Bitmain社のHP:https://www.bitmain.com/

Bitmain(ビットメイン)社は大手マイニングマシン製造会社です。
驚異的なのはこのマシンの性能です。
下記の図を見てみて下さい。

 

 

bitcoin(ビットコイン※以後BTC)をはじめ、暗号通貨はマイニングという取引の承認作業を行います。マイニングは誰でも参加できます。
しかし、その競争率が高く今は個人で行う人はほとんどおらず、専門の業者が行っています。
マイニングに成功すると報酬として12.5BTC(2018年8月2日現在レートで約1000万円)得ることができます。マイニングは基本的に早い者勝ちです。
みんなこの報酬を目当てにマイニングに参加をしています。

マイニングに関する過去の記事はコチラ
bitcoin(ビットコイン)の底値はマイニングで決まる!?65万円がポイント
https://cryptoboy.jp/bitcoin-20180718-price/

マイニングの競争で勝つことに必要なのは高性能なマシンです。

上の図のマイニングシェア率
1位はBTC.com(19%)
3位はAntPool(12.8%)
この2社のシェア率を足すと約32%

2社はBitmain社が製造しているマイニングマシンを使用しています。
つまり、世界のマイニングの約32%はBitmain社が製造したマイニングマシンがおこなっているという事です。

ICOじゃなくてIPOにする意味

ICOは非公式で誰でもできます。IPOは公式に厳正に審査されて、合格すればできます。
ICOは詐欺的なものも多いです。IPOは審査されるのでそういったものはないです。
つまり、IPOは「厳正に審査をされた優良企業」と認められたというクリーンなイメージを獲得できます。

これはビジネスを行う上で大きなアドバンテージです。
Bitmain社は次のステップに進む為にIPOに乗り出したと考えられます。

驚異的な事に 企業としての評価額は150億ドル(約1.66兆円)を超えると予想されています。
これは2013年の創業時からの25億ドル(約2777億円)越えという高い利益を計上しているからです。

Bitmain社がIPOに成功したらどうなるだろう?

BTCとBitcoin Cash(ビットコインキャッシュ※以後BCH)の認知度が上がり、クリーンなイメージで知れ渡る

現在、暗号通貨市場のイメージは極めてグレーである言わざるをえません。
・全体の平均56%のICOは4か月以内にプロジェクトを断念する。
・BTCを利用した詐欺的な投資案件
・マネーロンダリングに利用される
など

暗号通貨は現在、認知度を上げてはいますが、決して良いイメージとは言えない側面があります。
もしも、今回Bitmain社がIPOに成功したらどうなるでしょう?

①多くの人がBitmain社の存在を知る
②Bitmain社の高い利益はマイニングであることを知る
③マイニングをしている、BTCとBCHの存在を知る
④BTCとBCHに興味を持って投資をする人が現れる

こういうトレーダーが増えるでしょう。

2018年3月にマネックス証券は顧客に暗号通貨投資に興味があるかどうかのアンケートを行いました。

 

 

2018年3月時点で
すでに暗号通貨投資をしている人が8.4%
興味がある人が22.9%
という結果が出ました。

2017年12月のデータと比較すると、暗号通貨に投資している人が3.5%増えています。
このデータを参考に考えれば、
暗号通貨に興味ある人がIPOされたBitmain社を通して、理解を深めたり、これをきっかけに暗号通貨へ投資する可能性があることが分かります。

Bitmain社は過去にBCH決済しか受け付けないマイニングマシンを販売した

この項目に関連した過去の記事はこちら
なぜ?BCH(ビットコインキャッシュ)価格が2日間で最大2倍に!?
https://cryptoboy.jp/bitcoincash/

IPOをした後に暗号通貨決済対応の商品を販売したとします。
そうすると、過去の例を参考に考えるとその決済が受け入れられたコインの価格が上がる可能性があります。
しかも、IPO後であれば閲覧する人は大きく上がることが予想されるので、前回よりもその効果は上がる可能性があります。

ここまでのまとめ

Bitmain社は大きな利益を上げている企業です。その内容は世界トップレベルのマイニングマシンの製造会社であり、全体の32%はこのマシンがマイニングしています。
2013年創業から今に至るまでの業績が考慮されて、IPO成功時の評価額は150億ドル(約1.66兆円)を超えると大きく期待されています。

Bitmain社がIPOに成功すれば、多くの暗号通貨に関心のある株式投資家がBTCやBCHの投資に参加する可能性が高まります。
結果として、暗号通貨市場にも良い影響を与えていく可能性があると言えます。

この申請の可否結果は8月下旬が見込まれています。

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