話題のニュース

リップル幹部が「中国進出」宣言。実現の可能性は?

2018/08/22

クリプトボーイ

クリプトボーイ

この記事は約5分で読めます。

リップル(Ripple)が中国市場進出の野望に向け着々と準備を整えていることを、欧州支部のヴァイス・プレジデントがCNBCの取材で明らかにした。果たして野望は実現するのか?その可能性を探ってみよう。

ヴァイス・プレジデントの中国進出発言

“China is definitely of interest, it is definitely a target,” Jeremy Light, vice president of European Union strategic accounts at Ripple, told CNBC in a phone interview(CNBC).
EUストラテジック・アカウンツ部門のヴァイス・プレジデント、ジェレミー・ライト氏は、「中国は非常に興味深いし、絶対に進出したい」とCNBCの電話インタビューで語った(CNBC)。

リップルは今年初旬、中国、米国、欧州間の国境を越えた取引を強化する目的で、香港を拠点とする金融サービス会社リアン・リアン・インターナショナル(LianLian International)と提携関係を結んだ。リップルの技術をリアン・リアンが採用するかは不明だが、香港経由の中国進出計画第一段であることは疑う余地がない。

中国はブロックチェーン技術には多大なる興味を示しているが、仮想通貨やICOは完全シャットアウト状態なので、リップルが独自の仮想通貨XRPで中国進出を狙うことはまずあり得ない。あくまで政府や金融機関をターゲットに、リップルの技術を提供する意図だ。

中国進出を狙う理由

同社は現在、スペインのサンタンデール(Santander)、イタリアのウニクレディト(UniCredit)、スイスのUBS、スタンダードチャータード(Standard Chartered)など、100以上の金融機関にネットワークや決済プラットフォームで提供している。

ここら辺で「デジタル決済大国」の異名をとる中国市場への進出を果たし、足場を固めたいところだ。中国は「アリペイ(AliPay)」を提供するアントフィナンシャル、「ウィーチャットペイ(WeChat Pay)」を提供するテンセントなど、大型決済フィンテック企業天国である。

ビジネスや消費者のネットワークでも、他国を寄せつけない規模を誇る。リップルだけではなく、世界中の企業が上手く市場に入り込む機会を狙っている。

リップルが中国進出を果たす可能性は?

中国でリップルの技術が採用される可能性はどれぐらいあるのだろう?

コインテレグラフの報道によると、リップルは昨年8月、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行(PBoC)の訪問を受け、「重要な」仮想通貨問題について語り合っている。因みにこの際、PBoCはコインベースも話し合いの場をもったらしい。

中国は世界貿易市場での存在を拡大することを目指しているが、電子商取引を通じた堅固な成長には、安くて速い支払いシステムが必要になってくるだろう。そうなると、リップルの決済システムが採用される可能性は高くなる。

リップルのブラッド・ガリングハウスCEOは当時、5年以内に消費者市場に参入する意向を明らかにしていた。

Ripple has already confirmed the expansion of its business with China’s Central bank. The fintech company and the China’s Central Bank officials are having talks about the public Blockchain platform RCL or what they call Ripple Consensus Ledger.(CoinTelegrah).
リップルは既にPBoCとの事業拡大を確認しており、同社のパブリック・ブロックチェーン・プラットフォーム「リップル・コンセンサス・レジャー(RCL)」に関する話し合いを正式に進めている。(コインテレグラフ)。

ということで、このまま順調に物事が進めば、リップル中国進出は実現しそうな気配が濃厚である。

RCLとは?--「XRP Ledger」の前身

リップルが開発された分散型の台帳で、「XRP Ledger」の前身。XRPを利用してIOU(現物と交換できるトークン)取引きを行うことで効率化を図る決済システムだが、送金額が可視化されるという難点があった。それでは金融機関のコンプライアンスに引っかか」ってしまうというので、新たに「XRP Ledger」が開発された。

リアン・リアン・インターナショナルとは?--リアンペイ提供する決済スタートアップ

2003年に香港で設立された、決済のフィンテック企業。登録資本金は3.25億人民元、非銀行系決済サービス企業としては国内NO.4の規模を誇る。19種類の通貨を利用して国内の全主要銀行で決済可能。「リアンペイ」を通し、世界中の加盟店や消費者に、シンプルで安価、迅速、安全な決済・送金サービスを提供している。

登録者限定プレゼント&コア情報配信中!

コメントを残す


関連記事

TOP