LTC生みの親が問題発言?「アルトコインではなくBTCを先に買え!」
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
ライトコイン(LTC)生みの親、チャーリー・リー氏が「クソみたいなアルトコインを買うより先に、最低でも1BTC買うべき」とTweetし、論争を呼んでいる。
LTCがアルトコインであることは今さら説明するまでもない。つまり、リー氏は自分の生みだしたコインには価値がなく、「BTCこそが正真正銘の仮想通貨だ!」というようなことを、SNSで堂々と宣言してしまったのだろうか?
コンテンツ目次
「LTC=クソコイン」発言の真相
生き残るのはビットコインかアルトコインか、共存していくのか、両方消える運命なのか--仮想通貨市場の加熱とともに、様々な見解が飛び交っている。
そんな中、リー氏の爆弾発言がTwitterで炎上した。
“There isn’t even enough BTC to go around for EVERY millionaire to own one. So before you buy any other coin (LTC included), try to own at least 1 BTC first. Once you have 1 BTC, buy all the s***coins you want!”
「すべてのミリオネアが所有できる量のBTCが、市場には流通していない。だから(LTCを含む)アルトコインを買う前に、最低1BTCは入手しておくべきだ。1枚でも手に入れたら、後は好きなクソコインを買えばいい」
このTweetだけをみると、リー氏が自ら生みだしたLTCを無価値とみなし、BTCのみに目を向けるように促しているような印象を受ける。
リー氏はなぜ、影響力の大きいSNSでこんな発言をしたのだろう?LTCに嫌気がさしてしまったのか?と、LTCを保有しているユーザーがパニックにおちいったのも無理はない。
LCT支持者の反応
このコメントにBTC支持者は喝采を送ったが、BTC反支持者はリー氏のコメントの真意に首を傾げている。
Twitterには、「最低だ。アルトコインの生みの親(=リー氏)が自分のコインをクソ呼ばわりするなんて。リー氏はライトコインのプロジェクトに愛想をつかしたのか?」という批判から、「アドバイス通り50LTC売ってBTCを買ったよ」という皮肉めいたフィードバックまでが続々と寄せられている。
これに対してリー氏は「私はLTCのためにかなりの時間を費やしている。キミはLTCのために何かしているのかい?」「ジョークだと思うが、本当だとしたら大したもんだ」など独特のユーモアでサクサク応戦。
しかし後に批判者へのコメントで、
English and logic is hard for you. It’s ok.
「英語と論理はキミにとっては難しいんだろうね。まぁ、いいさ」
と、一部のユーザーを過剰に反応させた発言が、いわば「言葉の誤」であったことをほのめかした。
要するに、リー氏が「クソコイン」とみなしているアルトコインには、LTCは含まれないということをいいたいようだ。教訓→言葉というのは使い方に気をつけないと、時にして大きなトラブルの元となる。
一般仮想通貨投資家の意見
しかし「BTCを買うべきか、それともアルトコインを買うべきか」という議題について、「1BTC買ってからアルトコインを買う」という意見はほかからも聞かれる。
米コミュニティーサイト・レディットでも、「値下がりして買いやすい時に1BTCでも手にいれておけば、また値上がりした時に価値がでる」とみているユーザーが多い。
If bitcoin runs again, you’ll never own one full coin. If we get institutional money, it’s going into Bitcoin first. The alts will always be there. Most wont survive. Bitcoin has stood the test of time for 9+ years(Reddit).
BTCの価格が再燃したら最後、1BTCなんて手が届かなくなる。資金が手に入ったら、(アルトコインよりも)BTCに先に投資する。アルトコインはいつでも手に入るし、そのほとんどは消えていくだろう。BTCはもう9年も市場に出回っている(レディット)。
またBTCの普及速度・範囲がアルトコインをはるかに上回っている事実のほか、「問題の根本的な解決法やそのためのツール」としてみた場合、評価できるアルトコインはひとつかふたつしかないという意見もある。
ティール氏「デジタル版ゴールド」になるのはBTC?
NewsBTCの報道によると、PayPal創業者として知られるエンジェル投資家ピーター・ティール氏は今年3月、非営利・非政治組織エコノミッククラブ・オブ・ニューヨークのインタビューで、ビットコインを「オンライン版金(ゴールド)」と称える一方、ほとんどのアルトコインに懐疑的であることを認めた。
“I would be long bitcoin, and neutral to skeptical of just about everything else at this point with a few possible exceptions. There will be one online equivalent to gold, and the one you’d bet on would be the biggest.”
「ビットコインは残ると思うが、いくつかの例外を除いて、ほかの仮想通貨には懐疑的というのが現時点での見解だ。いずれ金と同等の価値を持つ仮想通貨が、ひとつ存在することになるだろう。それは皆が投資する仮想通貨だ」
ティール氏BTCがその「金と同等の仮想通貨」になると示唆しているが、果たして同氏の予言通りになるか、LTCになるか、まったく違う仮想通貨になるか、現時点では分からない。
チャーリー・リー氏とは LTC開発者
リー氏はライトコイン開発者。マサチューセッツ工科大学卒業後Googleでエンジニアとして活躍。コインベースで役員を務めた。LTCの開発に専念するためにエクゼクティブの地位をあっさり捨て、「価格に影響を与えたくない」という理由で昨年保有していたLTCを全部売り払った、真の仮想通貨開発者だ(参考:FinTech online)
ピーター・ティール氏とは PayPalマフィアのドン
PayPal創業者でもあり、「PayPalマフィア」のドンと呼ばれるなど、その代表的な存在であるティール氏は、Yコンビネータ パートナーで、複数のベンチャーキャピタルを設立するかたわら、BTCへの投資にも熱を上げている。『ゼロ・トゥ・ワン: 君はゼロから何を生み出せるか』の著者でもある。
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