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イーサリアムとはどのような仮想通貨なのか?②

2018/12/13

名波 はるか

名波はるか

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ブロックチェーンで期待されている機能の一つである「スマートコントラクト」。

これは簡潔に言うと、ありとあらゆる「契約の自動化」です。

イーサリアム(ETH)はこれを使いやすくした初めての仮想通貨です。

今では、多くのETHに限らず多くのコインがスマートコントラクトを実装しています。

スマートコントラクトがどういうものなのかを理解する為に例を挙げてみます。

例1 個人情報の管理

現在、日本でもマイナンバー制度が導入されていますが、今一つ浸透していない印象です。

これがブロックチェーン上で管理されるようになると、どう便利になるのでしょう?

前年度の収入がブロックチェーン上で管理されることにより、スマートコントラクトで改ざんされることなく、税金を自動で納める、なんていうことも出来る可能性が出てきます。

保険の契約なども織り込むことで、例えば、入院、手術、死亡などのデータが入ることで、自動的に保険金が振り込まれるなどということも可能になるかもしれません。

離婚調停で、養育費の支払い命令が出ても、実際には何年か経つと支払いをしなくなる父親が多いと聞きますが、毎月必ず自動で養育費が支払われるなんてこともできるようになるかもしれないです。

よく、遺産問題でもめる家族を聞きますが、これらもスマートコントラクトにより、スムーズに遺産の分配がなされ、揉め事が減る可能性もあります。

 

現在、上記のようなお金の振り込みの作業は企業が人を雇って、人の手によって管理をされています。「いつ」「どういう理由で」「お金を振り込む」こういった事を事前にプログラムをして確認をして契約を出来るのがスマートコントラクトの利点の一つです。

 

例2 著作権の管理

例えば、ヒット曲が出た場合、歌手、作詞・作曲家、販売会社などに、利益が分配されます。

スマートコントラクトによって、曲を聴いた人のレビュー、購入店舗などのデータが自動的に集約され、分析されて適切な利益の振り分けが実行される、といったことも可能になるかもしれません。

例3 健康状態の管理

ブロックチェーンで記録されたデータはインターネットを通して高いセキュリティで管理できることが期待されています。例えば、旅行中などに倒れ、救急車で運ばれた場合でも、直近の医師の診断記録を全世界の医師が共有できるようになれば、一から検査をしなくても、血液型や持病などがわかり、早急に適切な処置を施すことができるようになる可能性もあります。

 

もちろん、こうなるには技術面だけでなく、法律などのハードルもあり、すぐにこのような社会が実現するか?というと、なかなか難しいとは思いますが、近未来の世界を想像するとワクワクしますね。

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