「お金として最も使える仮想通貨はBTC」が本当か調べてみた
この記事は約5分で読めます。
地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
「Investing.com」3月のデータによると、1658種類もの仮想通貨が市場に出回っているという(The Motley Foolによる)。投資目的云々をぬきにして、「どの仮想通貨がお金の代替として使いやすいのだろう?」という点が気になったので、ちょっと調べてみた。
英ジャーナリスト、サイモン・チェンドラー氏がコインテレグラフで自らの見解を述べている。
最も使いやすい通貨=BTC?
変化を恐れる一部の金融専門家からは、「お金の代替として使うには価格変動が激しすぎる」「ハッキングや金融犯罪のリスクが高すぎる」「利用できる場所が限定されている」といった批判が絶えないが、仮想通貨を世界中様々な場所で日常的に利用することは可能である。
チェンドラ―氏は「最も使えるコイン」として、ビットコイン(BTC)を挙げている。理由は簡単明瞭--「支払い手段として最も広く受け入れられている」からだ。確かに、いくら技術的に優秀なコインでも、利用できる範囲が狭すぎると結局宝の持ち腐れになってしまう。
しかし同氏は、BTCが「使えるコインNO.1」の座を永遠にキープできるとは断言していない。
But as this analysis will show, other currencies are being increasingly accepted by retailers and companies, and given their superior scalability, they may end up overtaking the original cryptocurrency in the coming months and years.
ほかの仮想通貨を受け入れる小売業者や企業も次第に増えている。また、優れたスケーラビリティーゆえに、数か月後、数年後には、ビットコインを追い越すかもしれない。
BTC加盟店はLTCの2倍、ETHの4倍
それでは、どの仮想通貨がどんな場所で使えるのだろう?一発でわかる完全版リストが存在しないのが残念だ。
今のところ「バーチャル・コイン・スクアッド(https://www.virtualcoinsquad.com/)」というサイトが、最もそれに近い情報を提供している。企業名と受け入れている仮想通貨が記載されているので、「この小売店ではビットコインとイーサリアムが使えるが、ライトコインなどは使えない」などとチェックできる。
同サイトによると、マイクロソフトやエクスペディアを含む54社の大企業が仮想通貨を受け入れているが、BTCを受け入れていないのはそのうちたった2社。ライトコイン(LTC)は25社、ドージコイン(DOGE)は15社、ビットコインキャッシュ(BCH)は14社、イーサリアム(ETH)は13社、モネロ(XMR)は12社で利用可能だ。
「ユーズ・ビットコイン(https://usebitcoins.info/)」や「コインマップ(http://www.coinmap.org/#/map/50.83154284/-0.13707161/15)」も、同様の情報を提供している。
アルトコインの普及も増加
決済手段としてBTCが不動の人気を誇る証拠は、ほかにも沢山ある。ケンブリッジ大学が昨年発表した調査では、仮想通貨決済を行う企業の86%が、国外決済の主要手段としてBTCを利用していることが分かった。
しかし状況は徐々に変わりつつあるようだ。「コインマップ」を運営するサトシラボのコミュニティー・マネージャー、バック・グェン氏は、「LTCやETHといったほかの仮想通貨を受けつけるBTC加盟店が増えている」と、コインテレグラフに語っている。
例えば韓国最大の仮想通貨取引所ビットサムは、オンライン・プラットフォームと提携し、BTCやETH、BCH、XRPといった複数の仮想通貨による支払いを可能にしようとしている。
アリゾナ、イリノイ、ジョージアなど米国の一部の州では、BTCやLTCなどの仮想通貨での納税受けつけを検討しているそうだ。
こうした動きが実現すれば、BTC以外の仮想通貨も「市民権」を得ることになる。そもそも使い勝手でいえば、BTCはベストから程遠い。
スケーラビリティ問題も解決されていないし、取引処理速度ではXRPなどに完全に負けている。5月に新たなシステムの初期バージョンをリリースしたイーサリアムは、今後スケーラビリティ問題と取引処理速度が劇的に向上すると期待されている。
つまり、現時点で最も使えるコインはBTCだが、1年後、3年後は予測不可能と結論づけるしかない。ほかの仮想通貨の「未来」や「潜在性」を考慮すると、チェンドラ―氏が指摘しているように、XRPやETHが最も便利なコインになっているかもしれない。勿論、ライトニングネットワークが首尾よくいけば、BTCがさらに使えるコインになる可能性もある。
複数の仮想通貨決済OKの米企業
「バーチャル・コイン・スクアッド」では、7種類(BTC、BHC、ETH、DASH、LTC、XMR、DOGE)の主要仮想通貨の加盟店を比較している。
全種類OKなのは、AirVPN(インターネットサービス)、Bitographs(アート)、CJS CD Keys(コンピューター機器)、Crypto Coffee(飲食)、Shire Soaps(ヘルス)、Overstock.com(eコマース)など。
米国に旅行する機会があれば、是非とも利用してみよう!
関連記事