仮想通貨取引所ベネズエラは6つの事業者の運営を認可する
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2018年からチャートが下落して盛り下がっているように思える仮想通貨市場。
しかし、海外では仮想通貨取引所を認可する動きが盛んです。日本では世界的にも早い動きで取引所を認可する動きがありました。今、海外ではその後を追うように認可され始めています。
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ベネズエラは価値を石油に担保された独自コインを発行している
ベネズエラは政府のウェブサイトで新たに6つの仮想通貨取引所を認可した。最近、ベネズエラ政府が独自に発行したコインであるpetro(ペトロ)は、この6つの取引所で購入が可能になります。
認可された6つの取引所
Cave Blockchain(caveblockchain.com)
Bancar(bancarexchange.io)
Cryptia(cryptiaexchange.com)
Amberes Coin(amberescoin.com)
Afx Trade(afx.trade)
Criptolago(criptolago.com.ve)
上記のいくつかの取引所は自身のウェブサイトでペトロを宣伝しています。
ベネズエラのニコラスマドゥーロ大統領は、今月初めの演説で、ペトロは「世界で最も強力な6つの取引所」で利用できると述べた。
ベネズエラ政府独自発行コインのペトロとは
ペトロは石油大国で知られるベネズエラが石油の価値に担保された政府が発行したコインです。
政府が介在するコインなので、石油の取引において使用されることが期待されます。
しかし、これは期待と同時に懸念もあります。
例えば、米国と石油の取引をするとしてペトロを使用するとして、果たして米国がペトロを購入したがるかという懸念です。経済の資金の流れというのは現状、仮想通貨でなく現金ベースです。ペトロを介在させることを嫌がる国も出てくると考えられます。
ペトロは有名コインDASH(ダッシュ)のパクリなのか
匿名性に優れているとして有名なアルトコインのDASHというものがあります。
ペトロのホワイトペーパー(そのコインの概要や技術の詳細を説明した書類のようなもの)を読んだ第三者からの意見としては、DASHによく似ているという意見があります。
参考情報:https://jp.cointelegraph.com/news/venezuelas-oil-backed-petro-appears-to-be-a-blatant-copy-of-dash
DASHの主な機能の一つに「インスタント送金」と呼ばれる決済に優れた機能があります。
ペトロはその機能を自身で開発したかのように誇張していると主張する評論家もいます。
ここで重要なのは、ペトロの技術そのものは他のコインで既に存在しているということ。
そして、DASHと違うのは石油に担保されている、つまりはベネズエラの貿易が関係してくるか否かという点でしょう。
考察
ベネズエラ自体は財政難がささやかれており、それを改善する為にペトロコインのプロジェクトに乗り出したというのが通説です。
今回の取引所の動きは、石油貿易とは関係のないトレードでの価値の高騰を狙い、
「価値のあるコイン」というブランド力を持たせる事が目的の一つであると考えられます。
しかし、コインの技術自体は他のコインから真似た可能性があるつまりは開発力という価値はないと考えるのが妥当です。
ペトロの価値の本質はペトロの石油の価値です。他国からどれだけその石油が求められているの?が本質的な価値なので、投資の目線でいうとチャートでの高騰等に集中しすぎるのは警戒であると考えます。
新興国が独自仮想通貨を発行する事は市場にとってはとてもポジティブな事です。
ベネズエラのようなモデルを真似る国が出てくることも期待されます。
しかし、市場にとってポジティブでも、発行されたコインの価値が上がるとは限りません。
本記事のはペトロの購入を推奨すうものではなく、市場の動向の参考の一つにしていただけたらとう考えで投稿させて頂いております。
本記事の参考情報:https://news.bitcoin.com/venezuela-exchanges-selling-national-cryptocurrency-petro/
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