手数料に影響?中国が違法マイニング業者締め出し!新疆ウイグル自治区で規制を加速
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
「中国で違法マイニング業者締め出しがさらに強化される」とコインデスクが報じた。
今回のターゲットは新疆ウイグル自治区で、地元の規制当局が8月末までに全ての違法マイニング運営を強制閉鎖するという。ビットコインの価格への影響はみられないが、マイニング手数料の上昇や業者の国外流出を加速させるかもしれない。
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経済情報委員会による「違法マイニング締め出し案」
情報は経済情報委員会(EIC)による草案がオンラインで漏洩したところから急速に広まり、後にコインデスクの問い合わせに対してEICが草案の内容を認めた。つまり正真正銘「本物」の情報だ。
閉鎖の対象となる違法マイニングとは、「政府に正式に登録していない」「電気を不正に使用している」マイニング行為と定義されていて、
It further states that utility companies in the region are now tasked with the mission of shutting down such unlicensed operations and reporting back to the authority on their progress by the end of August.
地域の公益企業はこのような許可なき事業を閉鎖し、8月末までにその進行状況を当局に報告する任務を課されている。
この義務を怠った公益企業は、責任を追及される。
新疆ウイグル自治区のマイニング業者、国外移動を検討
既にEICは1月以降、新疆ウイグル自治区の公益企業に、同地域内のビットコイン活動に関する情報を定期的に当局に報告することを義務付けたほか、7月には自治体に「マイニング業者の支援に注意を促す通告」をしている。
“These operations contribute nothing to the region’s economy besides consuming a spiking volume of electricity,” the EIC said at the time.
「これらの事業は地域の経済に何の寄与もしていない」と、EICは述べた。
こうした圧力が、地域のマイニング業者にネガティブな影響を与えているのはいうまでもない。
新疆ウイグル自治区の大手マイニング業者と提携しているカナディアン・ブロックチェーンのスコット・モンCEOは、「米国かカナダに移動先を見つけてくれと泣きつかれている」とコインデスクに語った。
これらの業者は中国ほど規制の厳しくない、またはマイニング活動しやすい環境で、子会社設立を目論んでいるらしい。
今後の影響は?マイニング手数料上昇?
中国でまたひとつ「規制強化の駒」が進められたことで、ほかにどんな影響が予想されるのか。
仮想通貨市場を震撼させた昨年の中国ICO・仮想通貨取引禁止令では、仮想通貨の価格が大暴落したが、今回の報道による価格へのマイナス影響は今のところみられない。コインデスクのデータによるとむしろ価格は上がっていて、7月24日現在、8230ドルに手が届く勢いだ。
一方、一部の業者間でマイニング手数料が上昇(Bloombergによる)。規制によって低コストでマイニングを行っていた業者が廃業に追い込まれ、一部のマイニング業者は手数料の値上げを余儀なくされたためだ。たとえばマイニングプールViaBTCは1月、一部顧客への手数料を6%から50%へと引き上げた。ちなみにViaBTCは逆風対策として、拠点を中国からアイルランドと米国に移動させている。
このペースで中国政府が締め付けを拡大して行けば、マイニング業者の国外流出や手数料の上昇がますます加速するだろう。
マイニング手数料とは?
ビットコインを送る際、マイナーに支払う手数料のこと。ブロックサイズの上限を超えると手数料の高い取引が優先されるため、混雑時には手数料が低い案件の承認は後回しにされたりする。
ViaBTCとは?
ビットコインキャッシュ(BCH)誕生後、「BCHを取扱う数少ない仮想通貨取引所」として一気に注目を浴びた。クラウドマイニングサービスを提供するなど着実に勢いを拡大していたが、政府の締め付けにより、中国での事業は廃止している。
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