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EOSをめぐる黒い噂。開発企業ブロック・ワンCEOが声明出すも否定せず?

2018/10/17

クリプトボーイ

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EOSの投票システムをめぐる疑惑や批判に対し、EOSの開発企業ブロック・ワン(Block.one)のCEOが声明文を発表した。

漏洩データから、大手仮想通貨取引所フオビ(Houbi)や一部のブロックプロデューサー(BP)などがグルになって、「EOSでの投票数を分け合っているのでは?」という疑惑が浮上し、炎上している。

EOS、疑惑の背景

EOSは今年3月から「オンチェーン・ガバナンス」というコミュニティーベースのシステムを採用している。

疑惑の発端は10月初旬、BPの管理やEOSエコシステムの構築を行う非営利組織Eosoneが、WeChat のブログで公開した漏洩データだ。これはEOSの互選投票や収益の共有に関する詳細をまとめたもので、シ・フェイフェイ氏なるフオビの従業員によって作成された。

オリジナルのデータは中国語で書かれているので以下は簡易翻訳だが、「他のBPと共謀して、投票数を分け合っている証拠」として、Eosoneは9月4~10日のデータを引用している。

In addition to the five nodes of the eoshobipool, cryptokylini, eosiosg11111, cochainworld, and eospaceioeos controlled by Firecoin (the detailed analysis below), the fire coins voted for the remaining 20 nodes. Of the 20 nodes, 16 nodes and Firecoin reciprocated, and the remaining 4 nodes eosgenblockp, eosbeijingbp, eoseouldotio, eospacificbp, and eoslaomaocom were not voted back.
フオビは自社が管理する5つのノードに加え、残りの20ノードに投票している。この20ノードのうち16ノードが、(見返りとして)フオビに投票している。

さらに「フオビが見返り報酬を受け取っていた証拠」として、別のデータも公開している。例えば投票と引きかえに「eosiosg11111」から170EOS、「cochainworld」から150EOSといった具合だ。

この手段で、フオビは9月5~11日にかけて1日平均1160EOSを得ていたという。1EOS=5ドルで計算すると毎日平均5582ドルのボロ儲けである。

ヴィタリックも指摘

EOSの保有権がかなり集中化していることは以前から指摘されていた。「トラストノーズ(TRUSTNODES)」の報道によると、たった10個のアドレスが全EOSのほぼ50%を保有しているというから驚きだ。

ヴィタリック・ブテリン氏は、最も投票数が多いのは全EOSの1.8%以上を保有する仮想通貨取引所のビットフィネックス(BitFinex)で、年間1%の利息を享受できる点を指摘している。

“That’s one example of how I think coin voting governance manages to fail in the case of allocating capital. (AMB CRYPTO) .“
「(EOSは)コインを利用した投票ガバナンスが資本配分で失敗する一例だと思う(AMBクリプト)」

潔白を訴える?ブロック・ワン

批判や疑惑が高まる中、ついにブロックワンのブレンダン・ブラーマーCEOが立ち上がった。EOSの汚名を返上すべく、「証拠のない主張」に対する声明文を発表している。

We believe it is important to ensure a free and democratic election process within EOS and may, as we deem appropriate, vote with other holders to reinforce the integrity of this process (Medium) .
我々は自由かつ民主的な選挙プロセスを確保することを重視しており、プロセスの正当性を強化するためには、必要に応じてほかの投票者と同じように投票することも辞さない(ミディアム)。

現在はコミュニティからのフィードバックを反映させた透明なプロセスを通じ、「より大きなコミュニティの意思を強化する」という目標をもって、さらなる向上に取り組んでいるそうだ。

しかしブラーマーCEOは声明文の中で「不規則なブロック生産に関する主張には証拠がない」と述べただけで、一度も「互選投票や報酬を受け取っているという事実はない」と否定していない

BP=ビットコインのマイナー的位置づけ

ブロックプロデューサー(BP)は、ビットコインで例えるとマイナー(採掘者)のような存在。トップBPはビットフィネックスやフオビののほか、EOSNEWYORLIO、EOS Canada、EOS42など。最新のデータはここから入手できる。

ガバナンスを決めるEOS投票システム

ホワイトペーパーの内容を要約すると、トークン保有者はEOSやEOS.IOを使ったブロックチェーンの変更や利用法、EOSエコシステムにおける違反行為に関し、いちいち物申す権利を与えられている。承認投票にはEOSトークンが用いられ、ガバナンスを決定するが、「大手仮想通貨取引所が権力を握りすぎている」という批判もある。

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