世界的仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)がIPOへ。市場への影響を考察
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世界的仮想通貨取引所の一つであるCoinbase。同社は評価額が80億ドル(約9000億円)でIPOすることが予定されています。
コインチェックが300億円で買収されたことを考えると規模が違うのが分かると思います。
市場価格が下落して盛り下がったように思えますが、CoinbaseのIPOは多くの新規顧客を獲得して新たな資金が市場に入ることが期待できる動きの一つです。
コンテンツ目次
Coinbaseとは
CEO:Brian Armstrong(ブライアン アームストロング)氏
従業員数:2018年9月時点で500人
登録ユーザー数:約2500万人
一日のアクティブトレーダー数約60万人
世界32か国で展開
2017年の売上は10億ドル(約1130憶円)
アメリカのカリフォルニア州サンフランコシスコに所在する2012年6月に設立された世界的な仮想通貨取引所です。
2009年1月3日にBitcoin(ビットコイン※以後BTC)が誕生したことを考えると仮想通貨市場で長く運営している取引所といえます。
評価額が80億ドルも高い収益を資産として積み重ねていると考察すると納得のいく数字です。
収益の95%は取引所運営に関するものです。
※内15%は別プラットフォームのcoinbase pro
残り5%は情報発信などです。
IPOされることにより期待されること
多くの新規投資家(機関投資家を含む)の目に触れる
ビットコインETFや仮想通貨ファンドの参入が好材料である理由は新たな資金が市場に入って活性化する事が期待されるからです。
IPOは厳正なる厳しい審査を経てようやく承認されます。
つまり、審査を通過することで信用を得る訳です。
信用を得れば、
「仮想通貨は興味あるけど取引所を信用できない」
「どこの取引所を使えば良いのか分からない」
こういった不安を抱えている人も参入できますし、機関投資家もIPOの審査が通った取引所なら登録しようと資金を投入する事も期待できます。
Coinbaseをモデルに他の取引所もIPOに繰り出す
多くの収益を出している取引所はCoinbaseだけではありません。
BitMEX(ビットメックス)や日本のbitFlyer(ビットフライヤー)もそうです。
CoinbaseがIPO時に用意した書類やスキームは世界中の利益を出している取引所の参考となり、IPO活性化につながる事が期待できます。
決算書の作成モデルができる
大企業が仮想通貨の取り扱いに困る理由の一つが決算書に公表する明確なスキームが確立されていないことです。
また、ボラリティリスクから多くの仮想通貨を保有することもリスクです。
多くの仮想通貨を保有する取引所の決算書類とボラリティリスクの対処は多くの企業の参考となる事が期待できます。
例えば、私の周りには取引所を運営したいと考えている人がいます。
しかし・・・
どのように運営をするのか?
投資家向け情報を公開する上での手順
こういった事が分かる人はいません。
また、Bitmain(ビットメイン)という世界的マイニングマシン製造会社がIPOに乗り出した時もそうですが
資産状況の公表により、仮想通貨の専門性の高い人達から大きなリスクがあるという指摘を受ける事もあります。
仮想通貨の取り扱いの国際的なモデルは未だ確立されていない為、こういった指摘が入ります。
決算書の作成と公表は他の意見という改善点が見つかるとともに、曖昧な基準を明確にすることに繋がります。
それは仮想通貨市場が健全化される為に必要な動きです。
また、IPOする事により多くの投資家に会社情報が公表されることになります。
それは必然、仮想通貨市場へ新たな資金が入りやすくなることに直結します。
セキュリティ、サービスのクオリティ、法律順守といった参考となる運営モデルが出来る
上記の一連の取り組みを通し、なおかつ資産を安全に管理が出来るでことで「健全な仮想通貨取引所」としての信用を得る事に繋がります。
多くの資産を管理する取引所のIPO達成は優秀なビジネスモデルとして認知されることに繋がります。
それは、仮想通貨取引所を運営する人、これから新たな取引所を作りたいと考えている人にとって重要な情報です。
ここまでのまとめ
Coinbaseは仮想通貨市場としては、歴史の長い世界的取引所であり多くのユーザーを抱え、それに伴い高い収益を得ています。
多くの資産を管理した取引所がIPOに成功した場合、市場にはポジティブな影響が出ることが期待できます。
他の取引所が参考とするモデルになる
他の取引所がIPOに乗り出すきっかけとなる
仮想通貨に関与していない多くの投資家が仮想通貨に関わるきっかけになる
機関投資家の信用を得て、多くの資金が入る市場に多くの資金が入る可能性がある
などです。
気になる点としては2018年の弱気市場での収益状況です。
また、2017年と2018年の仮想通貨資産の比較も必要と考えます。
この弱気市場にてどのようにリスクを管理しているのかが気になるところです。
Bitmain社のIPOの話しが出始めた頃、大きな期待が寄せられていました。
しかし、資産状況の情報を開示がされることにより、リスクや問題点も出ました。
Coinbbaseはマイニングとビジネスモデルが異なるとは言え、仮想通貨を大量に管理する以上は市場に合わせたリスク管理が必要です。
また、セキュリティ面も気になるところです。
ここまで大きく報道されれば、監査が入ることが予想されます。
2017年までの盛り上がりを考えると収益状況は恐らく、大きくプラスでしょう。
しかし、2018年の弱気市場時の取り組みやセキュリティ管理をどのように実施しているのか?
この点を世界的に認められる事が重要です。
後発の情報で、こういった事を具体的に指摘する専門家が出てくる可能性もあります。
Coinbaseが上記に気になる点をクリアできれば、仮想通貨市場には大きくプラスに作用する好材料になると言えるかと思います。
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