「本当のEOSトークンはRAM?」RAM価格急騰の謎
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
EOSのネットワークで取引されている「RAM」の価格が7月3日、異常な水準にまで急騰した。
一体何が起こったのか、コインテレグラフの報道 から探ってみよう。
価格高騰はEOSにとってマイナス?
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)とは、コンピュータで使用するメモリのこと。EOSのネットワークでは、主に開発者が分散アプリケーションの起動と生成に使用するデー タを格納するために使用されている。また、EOSのアカウントを開設するためには、4キロバイト のRAMが必要となる。つまり、開発者にとっての必須アイテムなのだ。
MarketstackD.ioのデータによると、このRAMの価格が7月3日、1MBにつき920 EOS (約8160ドル)まで異常な高騰をみせた。高騰は一瞬の出来事で、翌日には480 EOSへ落ち込み、7月8日午後9時現在は429EOS で取引されている。
しかしこうした「異変」により、EOSの本来の意図である、DAppsのインフラとしての機能にリスクをもたらす可能性がでてきた。RAMの価格が高くなり過ぎると、開発者がプロジェクトに必要なメモリー源を買えなくなるからだ。
価格高騰の要因
EOSによるDAppsの開発が活発化すればするほどRAMの需要が増え、結果的に価格が上がるという原理は分かる。しかし例え一瞬とはいえ、価格を異様に高騰させた要因は何だったのか。
EOSの開発元であるブロック・ドット・ワンは5月、DApps用EOSIOアーキテクチャの最新版「EOSIO Dawn 4.0」を6月にリリースすると 発表した。
発表の際、ダニエル・ラリマーCTOは「Meduim」の寄稿の中で、需要と供給に基づいて価格を決めることで、未使用のRAMを配分するインセンシティブを開発者にあたえることができると語った。
Larimer did however concede at the time that this “may result in traders buying RAM today in anticipation of potential shortages tomorrow.”
しかし「トレーダーがRAM不足を見越して、買い占めに走るかもしれない」という懸念も示していた。
要するに、今回の高騰はトレーダーによるRAMの買い占めが引き起こしたというのが、最も納得のいく推測かと思う。
「RAMが本当のEOSトークン」説
米ソーシャル・コミュニティ―サイト「レディット」のコメンテーターが、面白いスレッド を立てている。
“I suddenly realised that RAM is the true EOS token, at least for the next couple of years. If RAM supply is to grow at max 20% per annum as Dan [Larimer] suggested, then RAM supply is extremely limited for the foreseeable future.”
「RAMこそがEOSトークンだと突然気がついた。少なくとも今後の数年間は。ダン(ラリマーCTOを指す)がいうように、RAMの供給が年間最大20%しか増えないのならば、近い将来、供給はかなり限られることになる」
このコメンテーターはEOSが一般的な仮想通貨と違う点を指摘し、「トークンはEOSネットワークでDAppsを運用させるためのリソースを確保するもの」で、そのリソースがRAMだと結論づけている。
真偽はどうあれ、なるほど!と一票を投じたくなる理論ではある。
RAM不足のリスクを抑える手段として、RAMの供給量を増やすかどうか、EOSのブロック・プロデューサー(BP)の投票で決めるというのもアリだろう。
しかしこれは現実的にみて、ちょと厳しいかもしれない。BP・ECAF・トークン所有者間の権力のバランスをめぐる議論が勃発していて、ラリマーCTOがEOSプロジェクト全体の規約やガバナンスの構造の見直しを示唆するレベルに至っている。
7月8日午前5時の価格が0EOSと表示されている点が気にかかるが、現時点では原因に関する情報が報じられていない。
ブロック・プロデューサー(BP)とは?
BPはブロックチェーンを生成すると同時に、EOSネットワークを統治する重要な役割を担っている。ビットコイン(BTC)で例えると「マイナー(採掘者)」のような存在だ。
投票によって選ばれたベストBP は、ビットフィネックス、EOSカナダ、EOSアジア、EOS北京、EOSリオ、EOS42など。
ECAFとは?
EOSコア・アービトレーション・フォーラムの略。EOSネットワークの「仲裁人」的存在だ。しかし実際の役割と権限が不透明だと批判を浴びている。
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