ビットコイン価格は急落を警戒しながら忍耐が必要

※本記事の更新は2019年12月03日
※価格情報はバイナンスを参考
※文中のマイニングは実践者によってコストが変動します。これは意識される価格帯が複数存在することを意味します

ビットコインは大きな売り圧を控える

結果から言うと、相場の印象は弱気です。
要因としては下記の点が挙げられます。

・マイニングコスト割れの警戒
・年内の確定申告売り(大きな売り圧)
・月足下落トレンドラインを抜け出すのが難しい
(今も抜け出していない)

現状、7300ドル前後を推移。
この価格帯はチャートとしても意識の高い価格帯であると同時にマイニング事業者の損益分岐点としても意識されやすい価格です。

ファンダメンタルな状況として、年内の確定申告売りは例年の警戒対象です。
総合的に見て、「大きな流れとしては下落が警戒される相場である」という印象が強いです。

仮にここから上がる場合には、
7800ドル
月足下落トレンドライン(約8500ドル)
9000ドル(11月月足ローソク足の実体の上値)
9500ドル(11月月足ローソク足の髭の上値)
が意識される可能性が高い状況です。

つまり、上がりが比較的限定的であるという状況です。
上がった場合には意識の高い価格帯での強い売りが警戒されます。
これは上昇した場合に高い価格帯の維持が困難であると思考した方が妥当でしょう。

下落した場合には、
6500ドル(マイニングの損益分岐点で意識されやすい)
6000ドル(2018年でマイニングの損益分岐点で意識されてきた価格帯)
5600ドル(2019年4月の上りどまり)
4700ドル～5000ドル(2019年4月の日足で見たレンジ相場の価格変動幅)
4000ドル(2019年4月のビットコインが急騰する前の価格帯)

6500ドルを下回った場合、悲観売りが促進される可能性が高まります。
これは急落の警戒を意味します。

トレードに関して

買いは数日～数十日では逆張りであることを認識する必要があります。
ゆえに、数時間単位の短期トレードが印象良いです。
また、明確に下がるまで様子見が必要でもあります。

つまり、上がった場合でも長くポジションを持たない。
意識の高い価格帯での下落を待つ。
この2点が印象が良いという意味です。

現状、トレーダーの間では6500ドル～7800ドルの値動きが意識が高いと考えれます。
また、上昇した場合は緩やかに進行する印象の方が強いです。
下落した場合は、先にお伝えした通り、急落を警戒する状況です。

アルトコインに関して

ビットコイン価格に影響されやすいので、短期トレードが印象良いです。
また、ファンダメンタル要因としては、カストディサービス(資産運用代行サービス)が拡大しています。

ビットコインといったメジャーなコイン、TEZOSといったPoSのステーキングサービスを展開しているコインはカストディサービスで扱われる対象となりやすいです。

カストディサービスで知名度が高いのは
CoinbaseやBlockFiが挙げられます。

例としては、TEZOSが今年大きく高騰した理由はCoinbaseが取り扱いを大々的に行っているからです。

大々的な扱い＝保有者が増えやすいというイメージを持って頂ければと思います。
現に、TEZOSのチャートはビットコインの影響が比較的小さく、平均的に価格を上昇させています。
※XTZ/USDTの日足チャート参照

こういったコインは大きく下落した場合に、買いが入りやすいと考えられるのでチャートを見る事は優位性が高いと言えます。

また、AION NETWORKやCardanoのADAコインもPoSのサービス展開で現状、コミュニティ内で盛り上がりを見せています。

AION NETWORKはメインネットでPoS実践者は現状、コイン数量が年間10%増える状況です。
ADAに関しては、テストネットでPoSが実施されようとしています。

PoSの実践の課題として挙げられるのは、実践するのが難しいという事が挙げられます。
仮想通貨に関する知識、技術に多少の理解が無い場合実践は困難です。
加えて、すでにTEZOSがPoSの分野で高い認知度を得ています。

これは、後発のPoSの展開は新規参加者を増やすことが簡単ではないということを意味します。
そして、それは相場にもダイレクトに影響します。
特定のコインがPoSを展開したとしても、安易にコインを大量に買い込み保有するといったことはリスクが高いということを認識する必要があるでしょう。

※マイニングのPoSに触れているのは、相場に強い影響をしそうな項目である為です。
マイニングの参加を推奨するものではありません。
※本記事は取引を推奨するものではありません。実際に取引をする場合は自己責任でお願い致します。