BTC 日本で約71万円。イランで約270万円以上。価格差の理由考察

イランは最近、暗号業界のマイニングを業界として扱うようになると発表しました。この強気なニュースの中で、Bitcoin(ビットコイン以後BTC)の価格は、あるイランの取引所で約24000ドル(約270万円)の価格に上がりました。しかし、日本では2018年9月7日現在、約71万円です。この記事ではBTCのイランの高騰理由、日本での下落理由、価格差が生まれた理由を考察していきたいと思います。

この情報発信は2018年9月6日に主に世界中で発信された

※2018年9月7日時点bitFlyerのBTCチャート

BTCは日本において、2018年以降は230万円以上→約71万円(※2018年9月7日現在)大きく下落をしています。
上記のチャートを見ると、イランで約270万円の価格になった2018年9月6日に日本では下落が開始して、
約778000円→約70万円と10%の急落をしています。
この記事を執筆している2018年9月7日現在の日本でのBTC価格が約71万円です。
冷静に考えて、この価格差は違和感を感じざるを得ません。
これまでBTCの価格は取引所が違えど、基本的に上昇と下落のタイミングは同じだからです。

イラン以外でBTCが下がった理由はフェイクニュースだった

直近のBTC急落の理由は「ゴールドマンサックスが暗号通貨トレードサービスの展開を中止したこと」と、されています。しかし、すぐにそれはフェイクニュース(誤情報)という報道が流れました。

参考情報
https://jp.cointelegraph.com/news/goldman-sachs-cfo-says-bank-is-working-on-bitcoin-derivative-for-clients

Coinmarketcap.com(コインマーケットキャップドットコム)にイランの情報が反映されていない

暗号通貨に関わる多くの人が利用しているであろうCoinmarketcap.com(コインマーケットキャップドットコム)。
暗号通貨の時価総額ランキングを掲載するサイトであり、規制のない非公式の暗号通貨市場において「公式」に近い印象を受けているサイトです。
つまり、価格への影響力の強いサイトです。
このサイトは、世界中の登録されている取引所のトレードデータを基にBTCの価格の平均を表示しています。
しかし、イランの通貨であるIRRのデータは表示されていません。
※2018年9月7日時点

価格は操作されている可能性

フェイクニュース、Coinmarketcap.com(コインマーケットキャップドットコム)に記載されている表示。
この2つの事実は･･･
「BTCの価格が操作されている可能性」も考慮する必要があります。
これまでのようにBTCの価格は取引所が違っても連動して、イランでも同様の動きがあれば、フェイクニュースによって、価格差はあれど上昇と下落のタイミングはチャート連動しても良いはずです。
日本でもイランの強気なチャートが連動していないことになります。

イラン政府がBTCのマイニング産業を認めたということは必然的に
「イラン政府はBTCの受け入れを公式で認めた」ことになります。
これは大きなニュースです。
しかし、イラン以外ではBTCは下げました。

イランのBTC価格がCoinmarketcap.com(コインマーケットキャップドットコム)に掲載されていれば、その価格を見た世界中のトレーダーはBTCに買いを入れたでしょう。フェイクニュースをもろともせずに価格を上げた可能性があります。

つまり、イランと他国のBTC価格が連動しなかった理由の一つに
「イランのBTCトレードデータがCoinmarketcap.com(コインマーケットキャップドットコム)に掲載されていなかった」
事が可能性として上がると考えられます。

ここまでのまとめ

ここまでの事実で・・・
「世界各国の計測されていない需要がBTCに存在する」ことは明白です。
そして、計測されていないデータのBTC価格が大きすぎます。

今回のイランと世界のBTCの価格差の理由は、Coinmarketcap.com(コインマーケットキャップドットコム)にイランの通貨であるIRRでのトレードデータは記載がされずに価格が連動しなかった可能性が理由の一つに考えられます。

これは同様に多くのトレーダーは情報ではなく、チャート主体でトレードを行っている人が多いとも言えます。
この価格差はBTC保有者にとっては魅力的です。他国で購入してイランで販売すれば大きな利益が出るからです。
この現象が発生する場合は他国ではBTCの価格が上昇して、イランでは価格が下がり、ある程度は価格差が埋まる事が予測されます。
この現象が発生しない場合は、それが出来ない何かの理由(法律など)が存在することになります。
もしくは、取引所を介さずに相対で取引が行われている可能性があります。

いずれにせよ、このイランの価格はBTCにとってはポジティブです。他国がイランの価格に影響を受けるタイミングがBTCの価格の要因となり得るので、動向を見ていく必要があるでしょう。