仮想通貨ワンチェーン(WAN)とは?特徴・将来性は?
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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。
これからもしかすると熱くなるかも?という期待大!の仮想通貨「ワンチェーン(Wanchain)」を紹介したい。先日大手仮想通貨取引所バイナンスに上場したほか、昨年はICO実施した仮想通貨で、中国版リップルとして注目を集めている。
コンテンツ目次
ワンチェーン(WAN)とは?
まずはワンチェーンのサイトから、どんな仮想通貨かご紹介する。
Wanchain aims to build a super financial market of digital assets. It is an infrastructure connecting different digital assets.
ワンチェーンはデジタル資産の超金融市場を構築することを目的とする、様々なデジタル資産をつなぐインフラストラクチャです。
分かりやすく説明すると、例えばビットコインとライトコイン、イーサリアムとEOSなど、異なるコイン間の取引をつなぐことができる革命的な技術なのだ。ブロックチェーンをクロス(Cross=交差させる)ので、「クロスチェーン取引」というらしい。
リップルは国際送金の際、異なる通貨をXRPという独自のコインでつなぐことで送金プロセスを簡潔化するが、原理的にはこれと似たようなもの。このあたりが中国版リップルといわれる所以である。因みにWANはERC20トークンだ。
徹底したプライバシー保護 3つの技術を採用
もうひとつの特徴は、匿名性の高さ。3つの技術を採用して、匿名性バッチリの取引を実現している。
1.リング署名
モネロコイン(XMR)で話題になった技術。
ビットコインなど通常の仮想通貨では、秘密鍵と公開鍵を使って取引するため、誰が誰と取引を行ったかがすぐに分かってしまう。これに対し、リング署名ではいくつものカギを束ねて取引を行うので、取引を行った人を特定しにくくなる。
2.プライベートセンド
ダッシュ(DASH)で採用されている技術。似たようなサイズの取引をひとまとめにして「ミックス」することで、アドレスを特定しにくくする。リング署名はカギを束ねるが、こちらでは取引を束ねて、プライベートに送金する(Private Send)。
3.ワンタイム署名(OTA)
通常のバンキングなどでもすっかりお馴染みになった「ワンタイムパスワード」のアドレス版。匿名性を高め、安全に取引するための使い捨てアドレス。
スマートコントラクトもワンチェーンの強み
これだけでも「中々ヤルな」と唸らせてくれるが、ワンチェーンにはもうひとつ、「スマートコントラクト」という強みがある。
取引に「契約」を取り入れるという、イーサリアムでお馴染みの機能。ワンチェーンではこのスマートコントラクト技術とクロスチェーン取引を組み合わせ、例えば異なる金融機関間の取引を安全かつスムースに行う環境を作ることも可能だ。
従来のような仲介地点がいらないので、時間の短縮やコスト削減が期待できる。
「買い」を判断する最新情報
そんなわけで、技術やコンセプト的にかなり優秀度が高いワンチェーンは、2017年10月にICOを実施。2日間で3600万ドルという目標調達額をほぼ100%達成し、今年3月には見事バイナンスにも上場。バイナンスコイン(BNB)、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)建てで取引できる。
6月13日現在、コインマーケット・キャップの時価総額ランキングで44位。時価総額3億 1767万ドル、過去24時間の取引額は1043万ドル。供給上限2億 1000万枚のうち、今のところ1億 615万枚が循環している。
5月には10ドルの大台に乗りそうだったが、今はなんと3ドルを切っている。この悲惨な状況を「全然ダメじゃん!」と受けとめるか「買い時だ!」と受けとめるかは、キミ次第だ。
ワンチェーンを設立したのは誰?
「中国生まれのコイン」とはいうものの、会社自体は2017年、シンガポールで設立された。北京大学卒のブロックチェーン企業家兼技術専門家、ジャック・ルー氏が立ち上げ、その脇を中国通信会社ZTEテレコミュニケーション(中興通訊)のリー・ニー氏、仮想通貨産業でキャリアを積んだオリバー・バーチ氏などがかためる。
ERC20トークンとは?--イーサリアムベースのICOで利用されるトークン規格
イーサリアムベースのICOで利用されているトークン規格。トークンには様々な種類があるので、それぞれに対応したウォレットが必要になる。BTCならビットコイン対応ウォレット、ETHならETH対応ウォレットなど、管理が面倒臭い。そこでトークンを規格化したのがERC20だ。ERC20ベースのトークンであれば、ひとつのウォレットに色んな種類のトークンを管理することができる。
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