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モネロ(XMR)が一瞬、高騰した理由 10年後には4万ドル超え?

2018/09/06

クリプトボーイ

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9月第1週、モネロ(Monero、XMR)の価格が突如、20%高騰した。米ICOアドバイザリー企業サティスグループの「10年後には価格が39,584ドルになっている(38391 %増)」という予想レポートが価格急上昇の理由のようだ。

残念ながら高騰は続かず、すぐさま下降傾向に転じたが、「BTCやETHよりも価格が上がる」と断言するほどの期待感はどこからくるのだろうか?

「10年後には4万ドル超え」予想

CCNの報道によると、XMRは8月30日、97.36ドル前後で取引されていた。ブルームバーグなどがサティスグループの予想レポートについて報じた後、価格が一気に高騰。しかし9月4日のには139.37ドルに達したものの、それをピークに翌日には118.88ドルに落ち込んだ。9月6日現在は110.49ドル(マーケットコインキャップより)。

サティスグループのレポートは、XMRやビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)を含む主要通貨やトークン、ストレージなどの1~10年後の価格変動を分析、予想したもの。

The real winner from the analysis is monero, currently the 11th-largest cryptocurrency, which Satis predicts could be worth $18,000 within the next five years. That represents a more than 18,200 percent increase from its present value, which stands at just over $98. (CCN)
分析による真の勝ち組は、現在世界第11位の規模を誇るモネロだ。サティスグループは今後5年以内に、モネロの価値が1.8万ドルに達すると予想している。現在の価格が98ドル強なので、18200%値上がりするということになる(CCN)。

10年後には38391 %増=41000ドルを上回る。

サティスグループが予想する「勝ち組・負け組」

サティスグループによる、各仮想通貨・トークンの1年後、3年後、5年後、10年後の詳しい予想を見てみよう。価格上昇が期待されている仮想通貨は以下の5種類。

略称 1年後 / 3年後 / 5年後 / 10年後
XMR 1336% / 6218% / 17887% / 3891%
BTC 367% / 918% / 1267% / 1941%
LTC 4% / 135% / 115% / 262%
DASH 55% / 6218% / 910% / 1459%
ZEC 473% / 1397% / 2765% / 6177%
DCR 146% / 829% / 1175% / 2042%

「プラットフォーム」に分類されているETHも値上がり基調だ。

ETH 202% / 170% / 135% / 101%

価格下落が予想されている仮想通貨は以下の3種類。

XRP -90% / -88% / -97% / -99%
BCH -54% / -44% / -52% / -68%
VTC  -89% / -75% / -83% / -88%

サティスグループによる暗号通貨の予測

Source : Satis Resarch

XMRゴリ押しの根拠

「リップル(XRP)やビットコインキャッシュ(BCH)は値下がりするが、XMRは高騰する」という予想はかなり大胆不敵である。

サティスグループがXMRをゴリ押しする理由は、分散型アプリケーション(dApps)やその他のエキサイティングな事例に起因するものではなく、オフショア預金市場への浸透を期待したものだ。

Considering the nature of the use cases,” Satis wrote, “the Privacy market user base will most likely rely on networks that have more active codebase development, more resistance to centralized control (possibly through mining), a growing ecosystem, and growing user base.” (CNN)
「事例の本質を考慮すると、プライバシー市場のユーザーベースは、コードベース開発がより活発で、(おそらくマイニングによる)集中管理やエコシステムの拡大、ユーザーベースの増加に抵抗力のあるネットワークを求めるようになるだろう」(CNN)

「負け組」の烙印を押されたXRP、BCH

当然ながら、BTCは「勝ち組」に入っている。サティスグループはBTCを「デジタルゴールド」と賞賛し、5年以内に96000ドルを超えると予測。BTCが既に仮想通貨市場で不動の地位を確立していることに加え、流動性および購入手段の向上、ブランド認知の向上、総体的なボラリティ―の低下などが、価格を押し上げると確信している。

「負け組」の烙印を押されてしまったXRPは、かつて3.84ドルで取り引きされていたにも関わらず、9月6日現在0.28ドルと悲惨なことになっている。サティスグループの予想が当たれば最終的にはほとんど無価値になってしまう。BCH、ヴァートコイン(VTC)の運命もBCHもしかり。

果たしてサティスグループの予想は的中するのか?

モネロ(Monero、XMR)とは? 匿名性の高い暗号通貨

モネロは2014年から発行されている、送金に特化した匿名性、安全性、処理能力の高い暗号通貨。ビットコインとは違い、「クリプトノート」いう匿名性を活かすプロトコルを採用している。ブロックサイズに制限がないのも特徴。

サティスグループとは?--ICOアドバイザー企業

ニューヨークとサンフランシスコを拠点とする「プレミアICOアドバイザリー」企業がサティスグループだ。専属チームが手掛けたICOの調達総額は1億ドル以上という実績アリ。サイトを見る限りうさん臭さは一切なく、ハイスタンダードでプロフェッショナルなアドバイスが期待できそうだ。

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