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タイの証券規制当局はICO審査をするポータルを承認

2018/11/14

クリプト鬼

クリプト鬼

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仮想通貨市場は2017年に多くのブロックチェーンプロジェクトがICOにて資金調達をして盛り上がりました。2018年は各国が規制して沈静化していました。
タイでは2018年12月にICOが実現する見通しがたっています。ICO市場の活性化は仮想通貨市場の活性化に繋がることが期待されます。

この記事のポイント

  • ①ICOは各国で規制が厳しくなっていた
  • ②規制は禁止でなく健全化の為の動き
  • ③規制された上でのICO活性化が仮想通貨市場活性化に繋がる動きであると期待できる
  • ④タイではICOポータルが承認された

タイの証券規制当局はICOポータルを承認

タイの証券規制当局(SEC)はラペー・スチャリタクル事務局長は
「少なくともICOポータル1カ所を11月中に認可し、それから各ICOを12月から承認していく」
とコメントしました。

各国ICOに対して慎重になっている

ICOの9割は不真面目なプロジェクトである
ICOプロジェクトのコードの9割は他所から真似たもの
ICOプロジェクトの56%は4か月以内にプロジェクトを断念する

上記の内容は中国政府の見解であったり、大学等の調査で明らかになっていることです。

ICOは仮想通貨を利用した資金調達方法です。
ICOに参加をした投資家は仮想通貨は従来の株式やFXでは考えられないようなリターンを得ました。
数倍、数十倍。あるいは百倍、数千倍という例もありました。

この実例の後にICOバブルとでも呼ぶべき状態が発生しました。

投資家は
「ICOは儲かる」という認識でした。

これはビジネスの目線でいうと
「ICOで資金を調達すれば大金が集まる」
とも考えられます。

そう考えた人は実際にICOで資金を調達しました。

ICOは儲かると考えていた投資家達はプロジェクトの中身やプロジェクト遂行チームの精査をすることなく資金を投入しました。

つまり、適当な人材、見通しのないプロジェクトでもICOというだけで大金を投入する人が沢山いたということです。
これは不真面目なプロジェクトで損をする投資家が多発する可能性が高まる事を意味しています。

各国は上記のような当時のICO市場の実態から投資家保護を優先して規制に乗り出しました。
その動きが顕著に出ていたのが2018年です。

規制が整った状態でのICO市場の活性化への期待

ICOへの規制の本質は
ICOを禁止することでなくICOを適切に扱う為に必要な健全化です。

規制が整うまでは変な事をしたくないから禁止に近い動きをしているということです。

今回のタイの動きはICOの活性化につながる動きと考えれます。
証券規制当局が管理を出来る体制でのICOポータルを「少なくても1つは」承認をするというニュアンスは複数のポータルを出すことも検討している事が伺えます。

ICOそのものは世界中から低コストで資金を調達できる手段です。
これというのは国からしたら、高い税金やGDPの向上も見込めます。
ICOを適切に扱うことは国からしたら利益があることと考えられます。

今後のタイの動き次第では同様の動きをしてくる他国も出てくる可能性があるでしょう。

ICOを管理出来ている良いモデルケースと認められれば、負けまいと動くという事です。

早ければ来月にタイではICOプロジェクトが実行される見通しです。
昨年のICOとは違い審査されて承認されたプロジェクトです。

今後の注目したいポイント

非合法のICOにより盛り上がった市場は規制によって盛り下がりました。
しかし、これは規制による健全な盛り上げの準備に必要な事です。
タイの動きは仮想通貨市場の健全な盛り上げに繋がる動きです。

また、タイの証券規制当局が管理をすることが予想されるのでSTO(セキュリティトークンオファリング)が主流になるかもしれません。
STOはざっくりというと、ICOの証券版です。
ICOの概念を証券に特化させたものと考えて頂けたらと思います。

証券には既存の規制が存在しているので、STOにもある程度当てはめやすいと考えられます。
STOが主流になり一般化していくと、市場の活性化により繋がりやすいと考えられます。

タイで扱われるICOで使用されているブロックチェーンの種類
タイの動き以降の各国の動き
トークンの性質(STOなのか否か)

市場動向を考察する上でこの3点は最低でも見ておきたい所です。

本記事の参考情報:https://jp.cointelegraph.com/news/thailand-to-legitimize-first-ico-portal-via-new-regulation-says-sec-head

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