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中国アリババグループのECサイト「タオバオ」がICO関連サービスを禁止へ

2018/04/12

クリプトボーイ

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地球のみなさん、こんにちは!
クリプトボーイです。

中国アリババが運営するECサイト「淘宝網」(タオバオ)で、
ICO関連のサービスが禁止されることになった。

4月10日に公表された方針で、
新しい規約は4月17日から適用される。

従来からビットコインなど仮想通貨は禁止の対象だったが、
今回の改正で仮想通貨の定義を明確にし、
ICOや「類似のデジタル製品」も禁止対象とするほか、
「ブロックチェーン技術に基づいて生成された
仮想通貨などのデジタル製品およびデリバティブサービス」も禁止対象となった。

 

■今回の規約変更の要点は?

タオバオは従来からビットコインやライトコインなどの暗号通貨や
マイニングマシンなど関連するハードウェア、
マイニングのチュートリアルの販売や取り扱いを禁止していた。

今回の規約変更の要点は2つだ。

1. 仮想通貨生成の明示的な定義
2. ブロックチェーン技術に基づいて生成されたデジタル製品の派生サービスの管理を強化する

 

具体的に禁止の対象となる事例は4つ挙げられている。

(1) Bitcoin、Litecoin、Biocoin、
Quark、PPCoin、NameCoinなどのデジタル通貨。

(2)ブロックチェーン技術に基づいて生成された
デジタルペットのような、
デジタル通貨と同じ技術的特性
および生成メカニズムを持つ製品。

(3) マイニングチュートリアルなどの
デジタル通貨のチュートリアル、戦略、ソフトウェア

(4) 技術開発、事業計画、調停、
マーケティング、代理店などの
ICOびデジタル通貨のために
提供されるデリバティブサービス。

 

■規約変更の狙いは何か?

タオバオの狙いは、ICOを悪用した詐欺などの犯罪、
これによる資金調達などから消費者を保護することとされている。

タオバオは、新しい規約に違反し
ホワイトペーパーの作成など
ICOに関連するサービスの提供を続けた場合には、
懲罰的な措置を取る姿勢を示しているという。

【参考】4月10日に発表されたタオバオのルール
https://rule.taobao.com/detail-7969.htm

 

■中国では17年9月にICOが禁止になっていた

中国人民政府は2017年9月に、
ICOによる資金調達を
「経済および金融の秩序を著しく乱す」
として禁じていた。

規制当局はICOの大半を
「詐欺かネズミ講のような存在」と懸念し、
捜査中であったことは以前から知られていた。

だが17年9月の全面禁止令は市場に大きな衝撃を与えた。

現地の報道によれば、
中国人民銀行などで構成される委員会は
60ヵ所の暗号通貨取引所のリストを作っており、
当局がこれらの取引所に調査。
この時期に少なくとも2つの取引所(ICOage、ICO.info)が
サービスを停止、また新規のICOの受付も停止していた。

さらに今年2018年に入って、
すべての仮想通貨取引サイトとICOへの
国内、国外両方からのアクセスをブロックする予定と報じられた。

実際、中国ではTwitterなどのSNSはブロックされているが、
これと同様にファイアウォールで遮断する考えというのだ
(今年2月7日のSouth China Morning Postの報道による)。

【参考】
http://www.scmp.com/business/banking-finance/article/2132009/china-stamp-out-cryptocurrency-trading-completely-ban

 

■アリババとはどんな会社?

アリババはジャック・マー氏が創業した中国のIT企業。
1999年に創立、本社は浙江省杭州市にある。

B2Bのオンライン・マーケットプレイス(Alibaba.com)、
中国国内向けの個人向け電子商取引サイト(天猫=Tモール)
アジア最大の消費者向け電子商取引・ウェブサイト(淘宝網 =タオバオ)
などを運営している。

あるレポートによrると、
世界のEコマースの市場規模は1兆7400億ドルで、
シェア首位はアリババで26.6%、
2位が米国Amazonで13%、
続くのが同じく米国のeBayで4.5%、
中国のJD.comの3.8%と続き、
日本では楽天が1.5%となっている。

 

■ブロックチェーン特許件数(2017年)は世界一

アリババはブロックチェーン事業には熱心だ。
「2017世界ブロックチェーン企業特許ランキング」によると、
同年の特許件数は
2位のバンク・オブ・アメリカ(米国、33件)
3位の中国人民銀行数字貨幣研究所(中国、33件)
を引き離して1位で、43件だった。
(ただしICO関係特許はゼロ)。

また2003年からは
決済のAlipay(支付宝)も開始、
中国消費者向けのオンライン支払いサービスとしては最大手だ。

アリババは最近、
ドバイの仮想通貨アリババコインを商標権侵害で訴えた。
アリババの名前を使っていることから誤解を招く行為だと非難している。

 

■タオバオはどんなサービス?

タオバオは2003年に設立、
「淘宝(Taobao)」の意味は、
「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」
とのことだ。

会員数は2億人以上いるといい、
中国での消費者向け電子商取引サイトでは
約80%弱のシェアを占めている。

流行のライブコマースにも参入しており、
「淘宝直播(タオバオ ライブ)」という名称で
サービスを提供している。

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