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暗号通貨の相場の鍵の一つは取引所

2018/06/23

クリプト鬼

クリプト鬼

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2009年1月3日に世界で初めての暗号通貨であるbitcoin(ビットコイン※以後BTC)が誕生しました。当時、BTCに価値はありません。
「良かったらお試しで使ってみませんか?」という形で無料で配布していました。
BTCの安く、速く、プライバシーが保護された送金を便利と感じて魅力を感じた人々が次第にお金を出して買いたいと思う程にBTCを欲しました。
そうしたニーズから生まれたのが当時、世界最大級の取引所であるマウントゴックスです。
取引開始直後は1円以下です。それが2018年6月23日現在は60万円以上です。ここまでの価値になったのにはいくつか理由がありますが、
単純な言い方をすると、世界中に取引所が増えて、世界中の人がBTCを買ったからです。
この記事では、最近の取引所動向も考察して考えてみたいと思います。

◆BTCの総発行数は限られている◆

BTCの総発行量は2100万と決まっています。

ものすごく単純に計算するとしてBTCに2100万円集まるとします。

つまりは、世界中から総額2100万円が集まるということです。

2100万円に対して、総発行量2100万で割ると1です。
つまり、この場合1BTC=1円となります。

当初はマウントゴックスしか、取引所がありませんでした。しかし、それでも1000円程になっています。

ここで少し、想像して見ましょう。
マウントゴックスしか、取引所がないのと、世界中に取引所があるとでは、どちらが大金が集まりやすいでしょうか?

当然、後者です。それが現在の状況です。取引所が増える経緯して、BTCの技術に価値があるとかニーズが高まった等の理由がありますが結果として、取引所が増えて、限られた供給に対して世界中から買いという名の需要があったからBTCの価値が上がったとも言えます。

◆取引所とBTCの価格◆

2014年にマウントゴックスがハッキング被害を受けて、BTCは価値を大きく下げました。当時12万円以上だった金額が2016年1月には4万円でした。
しかしながら、この2年間の間で取引所が世界中で増えました。
bitFlyer(ビットフライヤー)、coincheck(コインチェック)、poloniex(ポロニエクス)、coinbace(コインベース)等の世界でも主要な取引所ができました。

先ほどご説明させて頂いた内容から、BTCの価格の価格は下がりましたが、世界中から価格が上がる為の環境が進んでいたことが分かります。

◆BTCは取引所のハッキングや取引所の動向で価格を大きく変動させる◆

2014年のマウントゴックス、2018年のコインチェックが日本では有名なハッキング事件かと思います。双方の事件はBTCの価格を大きく下げました。
また、2018年6月22日にbitFlyerは金融庁から業務改善命令を受けて、新規顧客の受け入れを停止しました。

参考URL:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1806/22/news116.html

この内容でもBTCは価格を下げています。これは、新規顧客を停止することは買いの力が弱まることを意味しており、なおかつ日本円はBTCの取引でもかなりの割合を占めています。買いの力が弱まり、価格が下がることを予想したトレーダーがBTCを売りに出したことが容易に想像できます。

◆世界中で暗号通貨市場の規制を整える動きが進んでいる◆

暗号通貨市場はまだまだ未開拓の市場であり、適切な規制法案が整っていないのが現状です。
トレーダーの目線に立った時、国の定める法律に遵守した取引所とそうでない取引所どちらを使用したいでしょう?
前者を選ぶ人が大半ではないでしょうか?日本では最近、取引所は登録制になりました。世界もそれを追うように取引所の運営はライセンス制になる動きが進んでいます。
つまり、トレーダー目線で言えば、安心感の強い取引所が増える可能性が高まっているということです。

◆取引所の運営に参入する動きがある◆

マネックス証券のコインチェックの買収。
参考元URL:https://www.businessinsider.jp/post-169828

TwitterのCEOが取引所運営のライセンスの取得
参考元URL:https://www.reuters.com/article/us-cryptocurrencies-square/square-obtains-ny-state-cryptocurrency-license-idUSKBN1JE1U6

聞き覚えのある有名企業をはじめ取引所の数は増える事が見込まれています。
上記の内容と照らし合わせるとマウントゴックスの事件後も取引所の数を増やしたような動きになっています。

◆まとめ◆

BTCは取引所の動向により、価格を変動させてきました。これは以前からです。
規制するといったニュースは、健全でない取引所を無くす動きであり、結果、一時的に流動性が滞りますが、長期的に言えば、トレーダーの安心感が高まる動きであるとも言えます。
今、暗号通貨市場は健全でない取引所が減らし、市場に適した取引所が増える途中です。
BTCをはじめとする暗号通貨市場がこの先、どうなるのかは取引所動向以外も考慮する必要があります。
しかし、資金の入り口である取引所の環境は改善に進んでいるといえます。
資金が今後、暗号通貨市場に入りやすくなる可能性が高まっています。
これに加え、技術動向や決済浸透動向が作用すれば、暗号通貨市場は盛り上がる可能性があると考えれます。

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