仮想通貨の億り方

ICOのリスクを軽減しよう!ボストン大学調査結果から学ぶ賢い暗号通貨投資

2018/07/12

クリプト鬼

クリプト鬼

この記事は約6分で読めます。

2017年は国内最大の取引所のbitFlyerが「仮想通貨元年」のフレーズで広告を出し、結果、暗号通貨投資が賑やかになりました。

更にビットコインバブルだけに留まらず、ICOバブルとも呼ばれる新規仮想通貨の公開による資金調達も盛んになりました。

これに関連して、ボストン大学の研究員がICOに関して興味深い調査結果を発表しました。

この調査結果を基に、リスクが高いと言われている暗号通貨投資のリスクを軽減する運用方法を考察したので、出来る限り分かりやすく紹介していきます。

まずはじめに、ICOとは何か?

まずICOについて簡単に説明していきます。

(すでにICOの仕組みについてご存知の方はこの箇所は飛ばしていただいて構いません。)

暗号通貨を使ったクラウドファンディング

ICO( Initial Coin Offering(イニシャル オファリング コイン))は、暗号通貨を使用したクラウドファンディング(不特定多数が資金調達すること)です。

法定通貨を集めるのが通常のクラウドファンディングですが、ICOは法定通貨の代わりに暗号通貨を募ります。

流れも通常のクラウドファンディングとほぼ一緒

端的に言うと、

①ブロックチェーン(暗号通貨の根幹となる技術)を使用したベンチャービジネスを考案
②考案したビジネス実現の為に資金調達をする(出資者を探す)
③資金調達に暗号通貨を使用する
④資金調達後は資金調達元が新規発行したコイン(トークン)を資金提供者に渡す

上記の流れによって成り立っています。

通常のクラウドファンディングと異なる点は、資金提供者にトークンと呼ばれる新規発行したコインを配るという点です。

資金提供者は受け取った新規発行トークン(コイン)を保有し、ビジネスが成功or取引所に上場して価格が騰がったらそれを売買して利益を得る、という流れになっています。

ICOバブルと呼ばれた頃、新規発行されたコインが短期間で数倍から数十倍になることが多発しました。
通常の投資ではまずないことです。その為、多くの人が熱狂して、ICOに多額の資金を投入しました。

※ICOに関連する過去の記事はこちら

▼暗号通貨で知っておくべきこと。コインの種別。
https://cryptoboy.jp/type-of-coin/
▼ICOバブル!ICOってそんなに儲かるの?
https://cryptoboy.jp/cryptoico/

事実:ICOの56%は4か月以内にプロジェクトを断念している

先に説明した事は企業としても、魅力的なことです。
多くの人がICOに資金を投入したがっている為、多額の資金を獲得できる可能性がとても高いからです。

ですので、短期間の間に多くのブロックチェーンのベンチャープロジェクトが生まれ、それに伴い多くのコインが生まれました。
ボストン大学の研究員は2390件のICOを調査しました。

なんと56%はプロジェクトを4か月以内に断念しているという結果が出たそうです。
コインはプロジェクトの象徴です。プロジェクトが無くなれば、コイン自体の価値もなくなります。

この調査結果から研究員達は
「ICOは取引所公開時に売るのが最もリスクが少なく、遅くても半年以内に売るべきである」と、述べました。

※ボストン大学の調査に関する情報はこちら

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-10/PBMQ0I6S972901

 

注意:ICOは宝くじではなく、ビジネス

「ICOバブルは宝くじよりも良い」
当時はよくこんな言葉を耳にしました。

しかし、ICOとはれっきとしたビジネスであり、リスクがあります。
56%のコインが4か月以内に消えるという現状はそれを扱う取引所も軽視できるはずがなく、長期的に存続するコインを精査した上で取り扱いをします。

つまり、残り44%のコインの中から精査していると考えると精査した全てのコインを取り扱うことはまずないので、
ICOの6割以上は取引所に扱ってもらえないと考えた方が良いでしょう。
これは、闇雲にICOに資金を投入するのはリスクであり、投入前にしっかりと精査する事が大切であることを意味します。

※ICOの精査に関する過去の記事はこちら

▼暗号通貨の正否基準とは?
https://cryptoboy.jp/judge_cryptocurrency/

リスクを軽減した運用はどうすれば良いのか?

ボストン大学の調査結果はあくまでもICO全体の平均傾向です。つまり、資金投入前の精査を考慮していません。
精査した上でリスクを軽減した運用方法を考慮してみましょう。

注意①得よりも損をしないことを考える

欲を出して結局は投資額も失う…なんていうことになりかねません。

注意②通常、ベンチャー投資は利益が出るのに数年の時間がかかる

資金投入後にすぐ莫大な利益が得られると考えるのはあまりに早計です。

注意③コインが取引所に公開した時に売るのはリスクが低いが、その後の高騰に対応できないので、利益を逃す側面もある

確かに、取引所に上場した銘柄は往往にして一時的に高値を更新します。
1回目の好機と言えるでしょう。
ただし、その後更に高値を更新する機会があったら?
買い戻しても逆に損失を生む可能性もあるため迂闊な行動ができませんよね。
取引所上場と同時に全部売って得る利益にはデメリットもあることを忘れてはいけません。

結論:損失リスクを出来る限り軽減した運用方法はこれだ!

これら3つを考慮した上で、損失リスクを出来る限り軽減した運用方法は
「元金(現金レートベース)はコインが取引所に公開した時に利益を確定させて、残りは保有する」
ことだと言えるでしょう。
元金を回収できるので、資産は減りませんし、全てを売る訳ではないので、その後の高騰にも対応できます。
当たり前のように見えるかもしれませんが、資金を投入している間はとかく冷静さを欠きやすいものです。
逆にいえば、これら3点を忘れずに取り組めば、完全なリスク0ではありませんがある程度は安心して取り組むことができるということです。

最後に

今回のボストン大学の調査結果はこれまでのネガティブニュースを具体的に数字化した有意義なものです。
私は今回の記事は暗号通貨で損をして欲しくないという想いで書かせて頂いています。
暗号通貨投資を推奨するものではありません。投資は自己責任です。
自身でリスクと向き合う為の参考になればと幸いに思います。

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