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HitBTC、日本のユーザー締め出し!資金移すべき?取引できない?

2018/06/05

クリプトボーイ

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HitBTC、日本のユーザー締め出し!資金移すべき?取引できない?

地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。

「日本のユーザーはHitBTCを利用できなくなる」というニュースが飛び込んできた。「一体どういうことだ!」ということで、早速同社のサイトや様々なパニック報道を検証してみた。

HitBTC、日本ユーザー締め出し報道は本当

一瞬フェイクニュースでは?と思ってしまったが、残念ながらちゃんとHitBTCのサイトで正式発表されている。

For the avoidance of any doubt and in accordance with the Japan Payment Services Act, HitBTC has temporarily suspended providing virtual (crypto) currency exchange services to residents of Japan.
疑惑を回避するため、日本の決済サービス法に従い、日本の皆様への仮想通貨サービスの提供を一時的に中止することとなりました。

今後、日本で登録されたIPアドレスまたは日本国内に登録されているほかのサービスからサービスを利用しているユーザーは、身元確認の書類などを提出して「日本国内に居住していない」と証明する必要がある。

HitBTCは色んな種類の口座を提供しているが、「PROアカウント」を開設する場合は日本以外の国の居住者でも、金融行為機構(FCA)管轄下の英ブローカーSequant Capitalを通さなければならない。

サイトには詳細が掲載されていないのだが、ほかのメディアの報道によると、日本のIPアドレスからアクセスしたユーザーにはHitBTCから直接メールが届き、6月14日までに「日本には住んでいない」と証明しなければサービスが利用できなくなるらしい。しかしこのメールに関しては「HitBTCの発表に便乗したフィッシング詐欺だ!」との警告もあり、すっかりカオス状態だ。

特に日本のユーザーにとってはかなり面倒くさい事態に発展しているわけだが、HitBTCはあくまで日本の規制に従う目的だと主張しているので、恐らく金融庁から何らかの圧力がかかったのだろう。

HitBTCのサービス利用継続を希望するユーザーにとっては、「一時的」というくだりが希望材料か。「疑惑」がクリアすれば、サービス提供を再開するというニュアンスだ。しかしいつクリアするかは不明なので、日本在住のユーザーは大急ぎで出金することをお勧めする。

分散型取引所(DEX)の時代がくる?

「疑惑」って何だ?と首を傾げている、HitBTCになじみのない読者のために説明しておこう。そもそもHitBTCは一部のユーザーの間で、「詐欺コインが多数上場している仮想取引所」という不名誉な位置づけにあった。つい最近も、カジノで採用されるなど大ボラを吹きまくってICOの話題集めをしていたウィズコイン(WithCoin)を上場させたことで、非難を受けたばかりだ。

気になるのは「今後ほかの国外仮想通貨取引所にも圧力がかかるのでは?」という点だ。日本在住のユーザーが取引できる場がどんどん閉鎖されていく--そんな最悪のシナリオも想定すると、少なくとも日本ではいずれ分散型取引所(DEX)が主流になるかもしれない。

仮想通貨取引所には中央集権型とDEX型がある。中央集権型は中央管理者経由で仮想通貨取引を行う。HitBTCやコインチェック、バイナンスなどがこのタイプ。多くのユーザーから利用されている=取引量が多いので取引自体はスムースという利点があるが、最近ハッキングの被害にあったばかりのバイナンスの例をみるまでもなく、ハッカーの標的になりやすいのが弱点だ。

そこで最近急激に注目を集めているのがDEX型。中央管理者なしで取引が行える=秘密鍵をユーザー自身が管理できる上、ブロックチェーン上に仮想通貨を保管しているので、中央集権型よりはるかに安全性が高い。現時点では取引量が少ないので、手数料がかさんだり取引できる通貨が少ないことがデメリットだが、今後利用者が増えてメジャーになっていけばこの辺りの問題は改善されていくのでは?と期待できる。

日本の仮想通貨環境を整備する上で、HitBTC騒動は転機になるかもしれない。「日本の金融庁は頭が固すぎる」という意見もあるようだが、日本人がカモられるのを防止したいという苦肉の対策といったところだろうか。

謎多きHitBTCとはどんな取引所?

2013年、資本金600万ユーロで設立された仮想通貨取引所。所在地を明らかにしていない、コンタクトはメールやSNS経由のみなど「怪しい」要素が満載と思えないこともない。誰が設立したか、運営しているのかなども謎だ。

ウィキペディアには運営元として「HIT ソリューション」が掲載されているが、HITソリューションのサイトで確認をとろうとしたところ、「itransport.com」というサイトに飛ばされた。ますます謎が深める。

同社のフォーラムでは、英仮想通貨プラットフォーム「クリプトペイ」の共同設立者(と名乗る人物)が、「HitBTCが仮想通貨取引を始めるに辺り、クリプトペイがサポートした」と証言しているが、現在の運営面での関与については否定している。

ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、モネロを含む300種類以上の仮想通貨を取り扱っている。

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