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【イーサリアム最新情報】コア開発者がハードフォーク、ブロック報酬問題など議論

2018/09/07

クリプトボーイ

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8月第3週目にイーサリアムの新機能が続々とリリースされたが、リライト後に「大幅な書き換えが必要な不安定性」が見られたため、次のアップデートまで見送りになったものもある。

気になるハードフォーク「コンスタンティノープル(Constantinople)」の進行状況とともに、コア開発者による最新会議の内容をレポートする。

開発者がテスト見直しを指摘

8月24日、イーサリアムのコア開発者がYouTubeの定例会議で、「コンスタンティノープル」に向けたクライアント実装とEIPテストの進行状況について報告した。

The meeting started with a discussion of the latest updates on the processes of no-proof blockchain tests and the progress achieved on major ETH clients, with one of the devs explaining that there is a need to revamp some of the testing to avoid potential consensus issues (CoinTelegrah).
証明のないブロックチェーンテストのプロセスや、主要なETHクライアントで達成された進捗状況の近状に関する議論から会議は始まった。開発者のひとりは潜在的な(イーサリアム・ネットワークの)コンセンサスにまつわる問題を避けるためには、テストの一部を見直す必要があると説明した(コインテレグラフ)。

リライト後に発見された「大幅な書き換えが必要な不安定性」に関しては、次のアップデートまでに解消されることになっている。27日までにあとひとつ新たな機能をリリースして「全部完了!」となり、マイニングリリース問題にピリオドを打つ--という計画だった。

「コンスタンティノープル」予定通りリリース

気になる「コンスタンティノープル」に関しては、過去2週間でほとんど変化がないらしい。開発者らはテストネットにおける数点のバグの修正と新たな微調整を報告し、EIP-1211が今度のハードフォークには含まれないと報告した。

また、現在開発中のものを破棄して新たなEIPを含めたり、遅らせたりするよりも、予定通り新たなハードフォークをリリースする方が賢明という結論に達したそうだ。

“If we delay the time, we would want more features to this particular [Constantinople] hard fork and we should discuss if it’s good to have many changes in one fork, or it’s better to have less changes in many hard forks. (CoinTelegrah)
「時期を遅らせたら、より多くの機能をコンスタンティノープルに加えたくなるだろう。ひとつのハードフォークに多くの変更を行う方が良いか、多くのハードフォークに少しの変更を行うほうが良いか議論すべきだ(コインテレグラフ)」

コンスタンティノープルの後には、8カ月ごとに新たなハードフォークがリリースされる。6ヵ月はちょっとプレッシャーが大きいという理由で却下された。

「ディフィカルティ・ボム」の追加、ブロック報酬問題

ほかには、イーサリアムネットワークのアルゴリズム「ディフィカルティ・ボム」の追加と、ブロック報酬の削減・維持に与える影響についても議論された。

EIP-858はブロック報酬を1ブロックにつき1ETHに、EIP-1234は2ETHに減らす。EIP-1295は3ETHに留めるが、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のインセンティブ構造などに影響を与えると開発者らは見ている。

「この3つの選択肢でどれが一番マシか?」という議論が、開発者とコミュニティーメンバーの間で繰り広げられたが、結局意見は一致せず、8月31日に再会議が行われることになった。

ということで、再会議で議論がどう進展したのか、追ってご報告したいと思う。相当手探りではあるものの、前向きに進行中という感じである。

「ディフィカルティ・ボム」とは?

Investpediaによれば、イーサリアムのブロックチェーン上で報酬を与えるために使用される、マイニングアルゴリズムでパズルの難易度を上げることを指す。パズルの難易度がアップする→ETH獲得が難しくなる→ブロックの生産にかなりの遅れがでる→そのチェーンではブロックが生産できなくなる、という仕組み。

ハードフォークをぎりぎりまで行わず、マイニングがほぼ不可能という状態でチェーンを移行させることで、分裂のリスクをおさえることが目的だ。

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