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世界初、イーサリアム・エコシステムに焦点を絞った上場企業イーサ・キャピタル

2018/04/27

クリプトボーイ

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地球のみなさん、こんばんは！
クリプトボーイです。

イーサリアム・キャピタルが社名を変更し、
カナダのNEO取引所で取引を開始。

イーサリアム・エコシステムのみに焦点を絞った世界初の株式公開企業が誕生した。
イーサリアム・キャピタル改めイーサ・キャピタルとは何者なのか、
なぜわざわざ社名を変更する必要があったのだろうか？

コンテンツ目次

1 イーサ・キャピタルとは？
2 5000万ドルの資金調達を目指し、合併で社名変更
3 目標資金調達には手が届かず
4 NEO取引所とは？
5 コンセンシスとは？

イーサ・キャピタルとは？

Formerly known as Ethereum Capital, the investment fund’s shares went live on the NEO Exchange in Toronto Thursday. The company plans to invest the funds it raises both into startups developing projects in the space as well make direct purchases of ether – the cryptocurrency of the ethereum network – as previously reported（Coindesk）.
（イーサ・キャピタルは）イーサリアム・キャピタルから社名を変更し、木曜日（2018年4月19日）、トロントのNEO取引所で取引を開始した。以前報じられた通り、調達した資金は、隙間的なプロジェクトを開発しているスタートアップへの投資や、イーサの直接購入に投じられる予定だ（コインデスク）。

イーサ・キャピタルがNEO取引所に上場したという事実にふれる前に、まずどのような企業なのかを探ってみよう。

Ether Capital is a Toronto-based technology company whose objective is to become the central business and investment hub for the Ethereum ecosystem. Ether Capital will invest in Ethereum’s native utility token “Ether” as a strategic asset, and selectively invest in or acquire Ethereum-based businesses.（NASQUE Global Newswire）
イーサ・キャピタルは「イーサリアム・エコシステムのための中心事業や投資ハブとなる」目的で、トロントに設立されたIT企業だ。戦略的資産としてイーサトークンやイーサリアムベースの事業への投資・買収を予定している（ナスダック・グローバル・ニュースワイヤー）。

社名変更後も変わりない中心メンバーには、
VC・仮想通貨産業の大物がずらり。
幹部クラスにはパーパス・インベストメンツの設立者兼CEOソム・セイフ氏、
クゥェィ・クリーク・パートナーズの設立者兼マネージングパートナー、マイケル・H・コン氏、
シチズン・ヘックスの共同設立者兼CEOベン・ロバート氏が名を並べる。

さらにはアドバイザリーとして、カナダの投資グループOMERS、
パーパス・インベストメンツ、WebシステムのL4、米ソフトウェア企業VersionOneがその脇をがっちりと固めている。

つまり怪しいスタートアップどころか、かなりの強者企業ということになる。

5000万ドルの資金調達を目指し、合併で社名変更

なぜ社名変更する必要があったのだろうか。
コインデスクの過去記事から、その背景が浮かび上がる。以下は2018年1月30日の記事だ。

Ethereum Capital is raising $50 million and preparing for a reverse-takeover procedure. When the funding round is completed on Feb. 16, the company will invest the funds in both ether tokens and blockchain startups, according to a press release.
（前身となった）イーサリアム・キャピタルは、5000万ドルの資金調達を目指し、リバース・テイクオーバーの準備を進めている。2月16日の調達ラウンド終了後、調達資金はイーサトークンやブロックチェーン・スタートアップへの投資に使われる。

To that end, the company will also purchase controlling stakes in companies using ethereum-based tokens. The company explained it would sell 2 million subscription receipts, valued at $2.50 each, in order to achieve its funding goal.
イーサリアムベースのトークンを用い、企業の支配権買収も計画している。目標金額を達成するために、資本剰余金預金書を各2.5ドル相当で合計200万件発売するという。

Once this goal is accomplished, each share of the company, called Ethereum Shares, will be later replaced with a share in Movit Media Corp., which will subsequently take over Ethereum Capital.
資金調達後、イーサリアム・シェアーズと呼ばれる各自社株は、いずれイーサリアム・キャピタルを引き継ぐモヴィット・メディアの株式に置き換えられる。

つまり社名変更は、イーサリアム・キャピタルと、
同じくトロントのメディア企業モヴィットとの合併プロセスの一環だった。

目標資金調達には手が届かず

しかし共同CIOのベン・ロバート氏がコインデスクに明かしたところによると、
残念ながら調達資金は総額4500万ドルと目標には手が届かずだった。

ロバート氏は正確な数字を公表することを拒んだものの、
この調達資金のほとんどは、5月中旬にかけてイーサに交換されるとのことだ。
目標調達金額をミスった事実に関しては、潔く時期が熟しきっていなかったことを認めている。

“I think it’s going to take the market some time to really understand the value proposition here,” he said, explaining:
「市場が価値提案を本当に理解するには、少し時間を要するだろう」

しかし今後の展望に関しては、確信に満ちた発言が聞かれる。

“The utility of that is two-fold, yes it gives people exposure in the marketplace and more importantly creating that pool of assets gives us space in the community and the ethereum platform. As we kind of scale that out we can have an opportunity to become something like ConsenSys, which is a large organized stakeholder in ethereum which can then use its platform to create value.”

「資産プールを生みだすことで、我々はコミュニティーとイーサリアム・プラットフォームで存在感を得ることができるという点がより重要だ。この機会を拡大すれば、イーサリアムの大株主であるコンセンシスのような企業に成長し、価値を創出するためにプラットフォームを利用することも可能になる」

Over the next year or two, the company plans to look at different projects it can support while “simultaneously creating enterprise value,” he said.
「今後1～2年かけて、企業価値を創出すると同時に、支援できるような別のプロジェクトを探索する予定だ」

NEO取引所では、ティッカーシンボル「ETHC」で取引を行っている。
4月21日現在の最高値は2.50ドルと、好調な滑りだしのようだ。

NEO取引所とは？

2015年にトロントで設立された新たな証券取引所。
略奪的価格設定を緩和させ、長期投資家の需要を満たすことに焦点を当て、
投資家や企業、ディーラーによりよい投資環境を提供している。
マッケンジー・インベストメンツやOMERSキャピタル・マーケット、
ロイヤル・バンク・オブ・カナダなどが出資する、アエキタース・イノベーションズの傘下にある。