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仮想通貨取引所、総収益倍増で40億ドルに?

2018/09/05

クリプトボーイ

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「年内に仮想通貨取引所の総収益が、昨年の2倍に当たる40億ドルに達するかも?」という予想を、米投資企業スタンフォード・C・バーンスタイン・アンド・カンパニー(Sanford C. Berstein & Co、以下スタンフォード)が発表した。

今年に入ってからの猛烈な仮想通貨の価格下落を考えるとにわかには信じがたい予想だが、信憑性はどの程度のものか?

現物金融取引に次ぐ収益

コインテレグラフいわく、スタンフォードの予想について最初に報じたのはブルームバーグらしいが、「18億ドルという数字は証券などを含む通常の取引所の総収益の8%に値する」というから驚きだ。

Statistics show that trading in cryptocurrencies such as Bitcoin generated revenues in form transactional fees of up to 1.8 billion dollars. The only other financial asset that surpassed this amount is cash equities (Bitcoin Exchange Guide).
統計によると、Bitcoin(BTC)など仮想通貨の取引手数料は最大18億ドルの収益を上げている。これを上回る収益を生みだした金融資産は現物株式取引だけだ(ビットコイン・エクスチェンジ・ガイド)。

スタンフォードのアナリストいわく、BTC取引デスクの新設が報じられたゴールドマンサックス、クリプト資産戦略部門を設立したJPモルガン・チェースなど、仮想通貨に関心を示す大手金融機関が増えているので、「仮想通貨取引にとって大きなチャンスになる」とのことらしい。

そうはいうものの、仮想通貨には懐疑的な大手や投資家もまだまだ多い。乗り越えるべき壁は高くて分厚そうだ。

仮想通貨第1の難関

仮想通貨にとって第1の難関はボラティリティの激しさだろう。

Since December 2017, the price of Bitcoin has plunged over 67% which is not usual in conventional trading. Such uncertainties has added to the reluctance of taking up cryptocurrencies(Bitcoin Exchange Guide).
昨年12月以来、BTCの価格は通常の取引ではあり得ない67%以上の下落を記録している。このような不確実性が、仮想通貨に対する抵抗感を加速させている(ビットコイン・エクスチェンジ・ガイド)。

しかし裏を返せば、あまり誰も手を出したがらない=仮想通貨取引所にとっては競争率が低い市場ということだ。スタンフォードのアナリストは、「コインベース(Coinbase)などの米取引所がこの業界で重大な競争優位を獲得する可能性がある」と見ている。

コインテレグラフの報道によると、コインデスクのブライアン・アームストロングCEOはブルームバーグの取材で、昨年は一日5万件ものユーザー登録があったと話している。

Armstrong said that the “technology [Bitcoin] is going through a series of bubbles and corrections, and each time it does that, it’s at a new plateau.” He added that “people’s expectations are all over the map, but real-world adoption has been going up,” stating that he sees “real world adoption pretty steadily increasing each year. “(CoinTelegrah)
「テクノロジー(ビットコイン)は一連のバブルや価格調節期に突入している。そして毎回新たな壁にぶつかる。人々は様々な期待をしているが、現実の世界での(BTCの)普及は、かなり着実に進んでいる」とアームストロングCEOは語った(コインテレグラフ)。

仮想通貨が受け入れられていなければ、ユーザーは増えないだろう?という理論である。スタンフォードの予想通り、こうした状態にゴールドマンなどの大手が参戦すれば、相当激しい仮想通貨戦が繰り広げられ、仮想通貨の普及を一気に拡大させるかも知れない。年内に4億ドルの収益も夢ではない?

スタンフォード・C・バーンスタイン・アンド・カンパニーとは?

1967年ニューヨークで設立されたプライベート投資マネージャー。同じくニューヨークに拠点を置くアライアンス・キャピタル・マネジメントの子会社。ヘッジファンドから不動産投資、資産運用・管理まで幅広いサービスを提供している。

BTCの価格再騰はあり得るのか?

以下はビットコイン・エクスチェンジ・ガイドによる、「BTC価格再騰の希望的要因」だ。

• BTCの供給量に上限(2100万枚)があるため希少価値が上がる→価格高騰?
• リンディ効果(長生きするほど寿命が延びること)→BTCが市場に流通する期間が長くなるほど普及が広がる→価格が上がる?
• 政府が主導権を握っていない→勝手気ままに価格が上がる(かも知れない)?

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