中国の仮想通貨取引所BTCC、新プラットフォームで6月復活！

地球のみなさん、こんばんは！
クリプトボーイです。

世界最古の仮想通貨取引所BTCCが、6月に新たな仮想通貨取引所を開設する。取扱い通貨はビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、ビットコインキャッシュ（BCH）ライトコイン（LTC）の4種類。BTCCの復活とともに、今後どんな展開が期待できるのか、同取引所の発表から探ってみよう。

新規プラットフォーム開設

新たなプラットフォームでは、4通貨をドル、BTC建てで売買できるほか、将来的には顧客の需要に合わせ、取扱い通貨を増やしていく。開設最初の3カ月は手数料が無料というのも魅力的だ。新規開設ということで、色々と気合が感じられる。BTCCは注力するポイントを4つ挙げている。

Some of the key areas we have focused on are: enhanced liquidity, faster deposits and withdrawals, and small bid-offer spreads.
流動性供給・預金や引き出しの承認スピードアップ、入札オファー・スプレッド（呼び値スプレッド）などが、我々が焦点を当てている重要な領域です。

オフライン・コールドストレージやSSL暗号化を採用し、セキュリティーを強化している点もポイントが高い。ハッキング被害対策や個人情報の漏洩防止に本気で取り組み、「安全性の高いプラットフォーム」の確立を目指している。

ユーザーにとってもうひとつの嬉しい特典は、ポイント制度だろう。友人紹介や承認作業、預入れなどでどんどんポイントが貯まっていく。このポイントは独自の採掘プール「BTCCプール」や仮想通貨ウォレット「Mobi」で利用できる。

サービス開始は6月だが、登録は既に受け付けている。BTCCのサイトに必要事項を記入してサインアップするだけ。最先端のシステムで、シームレスな仮想通貨取引が期待できそうだ。

全仮想通貨の取引停止と買収

Huobi、OKCoinと並ぶ中国三大取引所のひとつだったBTCCは、中国政府の圧力を受け、2017年9月、全仮想通貨の取引停止に追い込まれた。あくまで「自主規制」ではあったものの、事実上の閉鎖である。

しかしBTCCは挫折することなく、2018年1月、ブロックチェーン・インベストメント・ファンドに買収されるという形で、素早く拠点を香港・ロンドンに移す。買収発表の際、同社の共同設立者ボビー・リー氏は以下のようなコメントとともに、買収がBTCCにとって新たなチャンスとなる点を強調していた。

“[The] acquisition is an incredible milestone for BTCC that validates all of our hard work over the past few years. I’m very excited about the resources this gives BTCC to move faster and aggressively grow our businesses in 2018 and beyond.”
「今回の買収は、BTCCが過去数年にわたり懸命に務めてきたことを確証する、驚くべき経過点です。BTCCがこの買収により、今後、さらに機敏に、積極的に事業を展開していけるという事実に、私は大変興奮しています」

買収によって国際的事業展開のチャンスを得たBTCCは、国際的なスケールで採掘プールや仮想通貨ウォレット、交換業務を展開する意向を表明している。政府の規制強化は、結果的にBTCCにとって吉とでたということかもしれない。

同時期に仮想通貨取引停止を発表したHuobiとOKCoinも、国外に事業基盤を移動させることでさっさと復活した。Huobiは停止翌月に拠点をシンガポールに移動。現在は「Huobi pro」としてサービスを再開している。OKCoinも香港で「Okex」として事業を展開中だ。

コールドストレージとは？

コールドストレージは、ネットワークがつながっていないところで仮想通貨を保管する方法のことだ。オフラインで保管するためハッキングの被害の心配がないが、その分物理的な被害に合うリスクは高くなる。

SSL暗号化とは？

インターネット上でやり取りするデータを暗号化し、悪意のある第3者から個人情報を保護する通信法。例えばネットショップで買い物をする際、クレカなどの情報がSSL暗号化されていると、漏洩などのリスクが低くなる。