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仮想通貨ビットコイン価格急落。中国の脅威にさらされている

2018/10/13

クリプト鬼

クリプト鬼

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仮想通貨の代表であるBitcoin(ビットコイン※以後BTC)が2018年10月11月に急落。bitFlyerのチャートによると約73万円から約69万円まで価格を下げています。
「仮想通貨市場は底になった。これからは強気に転じる」などと予想する投資家も少なくなかったです。
今回の下落のタイミングで「中国はBTCを破壊することができる」と、いった情報が報じられました。

米国の調査チームと論文

プリンストン大学とフロリダ国際大学の支援者であるBen Kaiser氏、Mireya Jurado氏、Alex Ledger氏の3名が行った調査によると・・・
「中国はBitcoinを破壊する能力」を持っているという発表をしました。
「The Looming Threat of China: An Analysis of Chinese Influence on Bitcoin」
(中国の勢いある脅威:ビットコインに対する中国の影響の分析)
という論文によると、中国はBTC市場の独占。
さらにそれを破壊する力さえも効果的にもたらす要因が詳しく記載されています。

中国には多くのマイニング工場がある

マイニングとは仮想通貨のシステムを高度なマシンパワーで支える事であり、コインが不正にコピーされていない事を証明する為の重要なものです。
BTCにおいて、不正に改ざんをする為には世界中のマイニングのマシンパワーを上回るマシンパワーを必要とします。
調査結果として中国は2015年までに世界中のマシンパワーの50%を有しています。これは理論上、中国に存在するマイニングを専門に行う組織が結託するとBTCを改ざんできることを意味しています。

中国規制当局の存在

中国政府は広範な規制権限を持っています。国内のユーザー、マイナー(マイニングする人)、取引所を利用することができます。中国政府はマイナーとトレード部門に直接影響を与える権限を持っています。
つまり、中国政府はマイナーを操作して改ざん、取引所を操作して中国国内のBTC価格を操作出来る事を意味します。

インターネットの改ざん、検閲、監視

中国のネット検閲システムであるグレートファイヤーウォールは国民に対して中国共産党や政府にとって都合の悪い情報を閲覧できないようにする働きをしています。これは元々、政府や組織といった中央に管理をされないコンセプトのBTCの前提を崩す可能性を意味します。
また、グレートキャノンという攻撃ツールを利用して、Bitcoinに関するデータの送信を改ざんする恐れがあると主張しています。

ブロック操作

ブロックチェーンは取引記録がブロックという入れ物に保護されます。そしてそのブロックは増えてい時系列で鎖のように繋がります。ブロックが鎖(チェーン)のようにつながるからブロックチェーンと名付けられたとされています。
ブロックは必ず真っすぐに増えていくわけではなく、右へ左へと作成されることがあります。
左右に延々と伸びていくという訳ではなく、最終的に長い方のブロックを「正」と判断して、短い方のブロックを消えます。
論文によると、このブロックを使用してもいないのに意図的な操作で増やすことも可能とされています。
ブロック生成時間=BTCの決済速度です。つまり、不必要なブロックを作ることでBTCの決済詰まりを発生させることが可能であるということです。

考察

BTCは2009年1月3日に誕生しました。論文のデータを照合すると2015年にはロジックでブロックチェーンを改ざんできること意味します。マウントゴックスの事件が2014年。再度、過熱が始まったのが2016年。熱心な古参のBTC信者は上記の事実を予測の段階で、実は周知しています。

また、今回の報道がされてからBTC/CNY(元)のレートは上がっています。
BTCが中国支配で恐怖されるのならばこれは矛盾になります。
上記の事実を考察すると、取引所の価格操作は発生している可能性はあるでしょう。
しかし、価格が下がるか?という点に関していうと、仮にBTCを中国が支配できるとすれば、価格を下げるよりも上げて人気度を維持するのが良いとも考えられます。

今回の分析はあくまでも現状のBTCの仕様の話しです。古参のBTC信者からアップデートで対応できる等の見解が今後出てきたり、論文の内容を否定したりといった展開も考えられます。
そして、なによりBTCよりもアルトコイン達が大きく下落し、BTCの市場シェア率はむしろ上昇しています。ここから、支えが発生していると考えられます。

ここで重要なのは、情報の進捗を追う事です。
ネガティブとポジティブは常に存在していて、今回はネガティブが大きく目立ったと見るのが妥当です。
仮想通貨市場そのものはポジティブであると言えます。BTCは仮になくなってもブロックチェーンは残るでしょう。
BTC保有者の方でこの情報でリスクを感じるのであれば、一時ポートフォリオを組みなおして立ち回れるようにするのが良いと考えるのが妥当でしょう。

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