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韓国仮想通貨取引所ハッキング被害!消えた4000万ドル

2018/06/19

クリプトボーイ

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地球のみなさん、こんばんは!
クリプトボーイです。

またもや大型ハッキング発生だ!6月10日、韓国の仮想通貨取引所コインレール(Coinrail)が、4000万ドル相当のコインを盗まれてしまった。流出したのはビットコインやイーサリアム以外のICOトークンやアルトコイン。

ここのところ、51%攻撃やセルフィッシュ・マイニングを悪用した仮想通貨ハッキングが続出していることもあって、主要通貨の価格はさらに下落。はっと気付けば、いつの間にかビットコイン(BTC)が7000ドル台を切っているぞ。

事件のあらまし

まずはビットコイン・コムコインデスクの報道から、事件のあらましをみてみよう。

The hacker stole $19.5 million in NPXS (Pundi X’s ICO tokens), $13.8 million of Aston X, $5.8 million in tokens of Dent, over $1.1 million of Tron, and at least five other tokens, all just from exchange users not the projects themselves(Bitcoin.com).
ハッカーはNPXS(Pundi XのICOトークン)1950万相当、Aston X1380万ドル相当、Dentトークン580万ドル相当、Tron110万ドル相当のほか、少なくとも5種類以上のほかのトークンを、コインレールのユーザーから盗みだした(ビットコイン・コム)。

被害にあったのはあくまでコインレールのユーザーだけで、プロジェクト自体は被害にあっていない。総額4000万ドル相当のトークンが、一気にごっそり消えたわけだ。最大の被害を受けたのは支払いプロジェクトPundi Xで、総量の約3%に匹敵するトークンがこの攻撃でもって行かれたという。

コインレールはハッキング発覚後に取引を中止し、盗まれずに残っていた70%の顧客の資産をコールドストレージに避難させた。警察にも通報したというが、現時点では犯人に関する情報などは正式に公表されていない。

しかしコインデスクの報道によると、犯人がNPXSトークン2600万枚をイーサリアムトークンの分散型取引所IDEXで売却しようとしていたことが、イーサスキャンのデータから確認されているらしい。

ユーザーが最も気になるのは被害に対する補償だろうが、コインレールはこの点についても正式にコメントしていない。

韓国ブロックチェーン産業協会の激辛コメント

コインチェック(被害総額5.3億ドル)、マウントゴックス(4.9億ドル)、ビットフィネックス(7200万ドル)など、大型仮想通貨取引所のハッキング事件と比べると、今回の被害は致命的な規模ではない気がする。

しかし取引所の規模がまったく違う点も考慮すべきだろう。ハッキング当初のコインマーケット・キャップのデータによると、コインレールは取引量で世界90位にギリギリ滑りこみセーフ!といった感じの、小さくはないけど大きくもない、韓国ブロックチェーン産業協会にいわせると「二流の取引所」である。

韓国ブロックチェーン産業協会が何にキレているかというと、「コインレールは協会にも属さず、セキュリティーレベルも甘かった」からだ。

Kim Jin-Hwa of the Korea Blockchain Industry Association describes the company as a “minor player” and says he can “see how such exchanges with lower standards on security levels can be exposed to more risks.(BitcoinMagazine.com)”
韓国ブロックチェーン産業協会のキム・ジンファ会長は、同取引所を「二流の業者」とし、「このようなセキュリティレベルの低い取引所が、どのようにより多くのリスクにさらされているかが分かった」と語った(ビットコイン・マガジン)。

コインレールのハッキングは今年で5件目。5月にはバージ(XVG)、ビットコイン・ゴールド(BTG)、モナコイン(MONA)が立て続けにハッキングされるなど、仮想通貨が集中攻撃を受けている。

仮想通貨市場がこれだけ加熱するとうっかり「もう安心!」と過信してしまいがちだが、今回のような事件は、「仮想通貨=まだ確固たる規制が確立されていない市場」であることを思い出させてくれる。銀行強盗や支払い詐欺のように、被害補償は義務付けられていない--という現実を市場が痛感したのか、主要仮想通貨の価格は総崩れだ。

ハッキング報道直前には7632ドルだったビットコイン(BTC)は、6月12日現在6738ドルまで急降下。イーサリアム(ETH)は601ドルから522ドル、リップル(XRP)は0.66ドルから0.58ドル、ライトコイン(LTC)は119 ドルから105ドルなど、仮想通貨市場にとっては手痛い打撃となっている。

さて、この苦境を仮想通貨産業がどうやって乗り越えていくのか?韓国ではICOの再合法化に向けた動きなど、徐々に規制環境が整いつつあるようだ。クリプトボーイが地球の皆に、今後の動きもしっかりと報告するのでお楽しみに!

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